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【観光地の今】リゾート地『熱海』を訪ねたら「ここは原宿か?」と思うほど若者が溢れていた

新型コロナウイルスが猛威をふるっている。世界的に感染が拡大している影響で、今年開催予定だった東京オリンピック・パラリンピックは、2021年に延期されることが発表された。また都内での感染が拡大傾向にあることを受けて、2020年3月25日夜、小池東京都知事は都民に対して、週末の外出を自粛するように呼びかけている。

外国からの観光客が途絶えた観光地でも、影響が出ているのでは? そう思った私(佐藤)は3月24日、静岡県熱海市を訪ねた。そうしたところ、意外な光景を目にすることとなった。

・20時熱海着

熱海は都心からほど近い、伊豆半島のリゾート地として有名だ。有給期間を利用して名古屋を訪ねた帰りの足で、熱海に寄ることにした。JR熱海駅に降り立ったのは、20時頃。さすがに遅い時間なので、土産物屋や飲食店は営業を終えていることを想像していたが、それにしては、人が少なく感じられるのは気のせいか?

駅前の平和通り名店街は閑散としており、人通りもあまりない。

時間も時間だけに、観光客は宿泊先でゆっくり過ごしているのだろうか? ひょっとすると、飲み屋街のある熱海銀座に行けば、少しはにぎわっているのかも。

・熱海銀座も人の姿はまばら

駅から徒歩約20分。熱海サンビーチへと続く坂を下って、熱海銀座商店街に向かった。

商店街とおぼしき辺りをグルグルと歩き回ってみたものの、煌びやかなパチンコ屋のネオンと、極彩色のスナックのネオン。それらに目が行くばかりで、人通りは少なかった。

射的でもやるか。いっそ、ストリップ劇場でも覗いてみるか。看板のピンクネオンが昭和の情緒をかき立てて、何だか寂しい気持ちになってしまった。日中は汗ばむほどの陽気だったのに、夜は潮風が冷たく吹き抜けている。今日は静かに寝た方が良さそうだ。通りかかったタクシーを止め、駅向こうの宿まで送ってもらうことにした。

・タクシーの運転手に話を聞くと……

タクシーに乗るなり運転手さんにコロナの影響について尋ねた。すると意外な現状を教えて頂くことになった。

佐藤 「コロナの影響で観光客は減ってますか?」

運転手 「夜はあまり人がいないですけど、昼は若い人がいっぱいですね」

佐藤 「若い人?」

運転手 「高校生や大学生ですかね。(学校は)お休みですから」

佐藤 「そうなんですか!? 春休みや卒業旅行で来てるんですかね」

運転手 「ホテルや旅館がキャンセルを埋めるために、安く部屋を出してるんですよ。だから、休みの学生さんが多くいらっしゃってるんですよね」

佐藤 「意外ですね。若者が熱海って。それじゃあ、運転手さんも観光客が減って困るってことはないですよね」

運転手 「いや、それが若い人はバスに乗るか歩いちゃうんですよね。だから、あまりタクシーを使ってくれなくて……」

・昼の熱海は別の顔

運転手さんの言っていることが、にわかには信じられなかったが、翌日になって平和通り名店街に行き、それが事実であることを知った。アーケードの下を多くの若者が行き交っている。

楽しそうに談笑しながら、記念撮影したり、食べ歩きに興じたり。一瞬ここは原宿か? 新大久保か? と錯覚してしまうほどだ。だが、ここは間違いなく熱海。

とくに駅前エリアでは、路地裏にある「熱海プリン」に大行列。その並びのイチゴスイーツ専門店「BonBonBerry」も大行列。絶え間なく人が並んでいるので、購入を諦めた。

さらにすごかったのは、昨晩の熱海銀座だ。2019年8月にオープンした「熱海銀座おさかな食堂」は、安くて美味しいランチを食べられることで知られているらしく、昼時にお店の前を通ると長蛇の列。

お店の前では並び切れずに、細い路地の先まで人が続いている。その待ち時間はなんと……。

3時間!

おさかな食堂と同じ業態の他のお店にも、ランチを求める長い列ができていた。観光地は閑散としているのではないかと勝手に想像していたけど、場所によっては思った以上賑わいを見せているようだ。

熱海サンビーチにも若者の姿が多く見受けられ、中には調子に乗って海に飛び込む青年の姿もあった。

この週末、感染拡大の懸念から、東京をはじめ関東の4府県に外出自粛要請が出ている。ウイルスの猛威が下火になるまで予断を許さない状況ではあるが、それが落ち着いた後には、熱海をはじめとする観光地に賑わいが戻ることを願っている。

Report:佐藤英典
Photo:Rocketnews24

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