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  • 【北欧通信 Vo.17】大西洋中央海嶺が地上に現われたアイスランド民主主義発祥の地、シングヴェトリル国立公園

    アイスランド観光で決して外せない、世界遺産にも登録された国立公園があります。詳細は以下から。 アイスランドを観光する時、必ず訪れるゴールデンサークルの中でも別格扱いされるのがシンクヴェトリル国立公園。ブルーアルフォスの滝からは365号線から36号線へと入り西へ50km、1時間弱のドライブです。 ユネスコの世界遺産にも登録されているこの場所はシンクヴァトラヴァトン湖の北辺に位置しており、ふたつの意味で極めて重要です。 ひとつ目は大西洋中央海嶺の地上露出部分であるということ。この公園の東にユーラシアプレートが、そして北米プレートが西に広がっているというまさに大地の裂け目なのです。 ふたつ目は10世紀にこのシンクヴェトリルで「アルシング」と呼ばれる世界最古の近代議会が開催されていたということ。 地球としても、人類としても、シンクヴェトリルがまたとない特異点とも呼べる場所であることがちょっとご理解いただけるでしょうか。 さて、ブルーアルフォスの滝から西に向かいます。 どこまでも続く草原の果てに山々が連なります。内陸部ならではの光景。 草原の切れ目なのか、時折荒野のように見える景色も。 さて、シンクヴェトリル国立公園に到着です。意外にも静まりかえっています。 資料館のような建物も閉まっています。タネを明かすと、この時点で既に現地時間で19時。観光バスはレイキャビクに戻り、施設は営業時間を過ぎていました。 ですが白夜に近い夏のアイスランド。夕焼けにすらまだ程遠く、自分の足を持つ観光客らはまだ辺りを見物しています。 展望台から見渡してみました。取材班が立っているこの崖が北米プレートの最東端で、足下に広がっているのが大地の裂け目だと想像すると、景色の持つ意味は大きく違って見えます。 動画で見てみましょう。スケール感を感じていただけるでしょうか。 展望台から大地の裂け目を下りていきます。この裂け目のことをアイスランドではギャオと呼びます。 裂け目の底まで来ました。とはいえ、名状し難き深淵が口を開けて覗き込んだ人を覗き返してくるようなことはありません。 むしろ美しいお花畑が広がっています。和みますね。 このギャオに沿って歩いて行くと、すぐに見えてくるのがこちらの「法の壁」。アイスランド国旗が残されています。ここがアルシング発祥の血であり、正確には跡地となります。現在アルシングは首都レイキャビクの中心に移動され、同じ名前でアイスランドの国会として存続しています。 動画で見渡してみましょう。アイスランド人達は1000年以上も昔にこの地で、大地の裂け目と湖に注ぐ美しい川を眺めながら近代議会を開催していたと考えると、ちょっと気が遠くなりそうです。 もちろん当時のアルシングは現代の民主主義と同じものではありません。島の各地の集落の有力者であるゴジが追従者である農民のシングマンたちを連れてアルシングに参加します。 アルシングでは集まった人々が平野にテントで宿泊しながら宴会、スポーツや詩の朗誦などの娯楽が行われたり市が立つなど、交流と商業の場としても機能していました。 アルシングでの話し合いは揉め事などの裁判が主として行われていた記述が「サガ」に見られます。そうした判例が法として機能していったようです。 ただし、常に平和的だったわけではなく、闇討ちが行われたりアルシングへの往復の間に戦闘が行われたこともあったようです。 さて、法の壁からさらにギャオをぐるりと回り込むように進んでいくと、小さな滝オクサルアゥラフォスがあります。 大地の裂け目を流れ落ちる美しい滝。デッキが整備されていてほっと一息つける休憩所になっています。 ちょうど滝に沈む夕陽を見ることができました。 流れ落ちた川はギャオの間を進み、シンクヴァトラヴァトン湖に注ぎ込みます。 ギャオから離れて国立公園の中を散歩してみましょう。聳え立つギャオが続きます。アルシングの時にはこの辺りにテントが並び、スポーツや詩を楽しみながら杯を交わしていたのでしょうか。それとも謀略が渦巻き、血なまぐさい襲撃があったのでしょうか。 おとぎ話に出てきそうな小さな教会が見えてきました。 ここはシンクヴァトラキルキャ教会。この地にはキリスト教の伝来した1000年前後に教会が建てられたとされています。もちろん建物は当時のものではありません。 シンクヴァトラヴァトン湖方面へ散歩。空気が少しずつ冷たくなってきて夕闇が迫ってきている感触がありますが、それでも北欧の夏の昼は驚くほどに長いもの。 鴨の顔も日本で見るのとは少し違って見えます。…

  • 【北欧通信 Vol.10】氷河の欠片の流れ出す、アイスランド南東部のヨークルスアゥルロゥン氷河湖とダイヤモンドビーチ【後編】

    アイスランド南東部にある、氷河の欠片が海へと流れ出す、ヨークルスアゥルロゥン氷河湖を訪れました。 アイスランドは火山から氷河まで、数え切れないほどに多様な自然を楽しむことができる国。そんな中で、まずBUZZAP!取材班が訪れたのはアイスランド南東部のヨークルスアゥルロゥン氷河湖。 前編ではケフラヴィーク国際空港からの417km、車で5時間半ほどの道のりと雄大な景色をお届けしました。後編ではいよいよヨークルスアゥルロウン氷河湖をじっくり眺めてみます。 ヨークルスアゥルロウン氷河湖の駐車場には、ツアーバスやキャンピングカーを含めた自動車がずらりと並んでいました。 とはいえ満車になるほどには混みませんのでご心配なく。 駐車場にはレストハウスも付いており、簡単な食事をしたりお土産、飲食物を買ったりもできます。 お昼時だったこともあり、意外と賑わっていました。 外にはフィッシュアンドチップスの屋台も。お値段は2200ISK(約2000円)という流石なお値段です。 トイレにゴミ箱も完備という親切設計になっていました。その辺りに立ちションやポイ捨てをされる事を考えれば当然の措置と言えます。アイスランドの自然は一度壊れると元に戻るまでに非常に長い時間が掛かります。どちらも絶対に止めましょう。 ヨークルスアゥルロウン氷河湖に向かうと不思議な車両が。 これ、実は氷河湖クルーズツアー用の水陸両用車です。バスツアーの観光客らが乗り込んでいました。 高台を超えるとヨークルスアウルロゥン氷河湖が見えてきます。 氷の上に乗りたくなってしまう気持ちも分かりますが、危険なのでNGです。 遠くに望む氷河。そこから剥がれ堕ちるようにして湖に浮かぶ青い氷河の欠片の数々。息を呑む光景です。 浜辺まで降りてみました。小さな氷があちこちで流れています。いつ頃地上に降り注いで氷河となった雪がこうして目の前を流れているのか、考えるだけで気が遠くなりそうです。 この他のどこでも見たことのない静謐な青み。長いドライブの疲れも吹っ飛ぶ瞬間です。 ここから橋を渡って海側に行ってみます。こちらはダイヤモンドビーチの名前で知られる浜辺です。 ヨークルスアウルロゥン氷河湖から流れた氷河が海へと漂いだしていきます。 ダイヤモンドビーチの名前の由来はこの打ち上げられる氷河の美しい欠片です。 目の前で見ても静謐な青みは変わりません。 大きな氷河の欠片が流れてきました。 帰り道、10km程戻ったところを右にはいるとフィヤトルスアゥルロゥンというこちらも氷河湖があります。 レストハウスとボートツアーの受付を兼ねた建物の横から歩けます。 5分ほど砂利道を歩くと…。 目の前に雄大な氷河が現われます。こちらは人も少なく、ゆっくり氷河を楽しむことができるので、ヨークルスアウルロゥン氷河湖まで来たらぜひ併せて寄ってみてはいかがでしょうか? 次回はここからの帰り道にある滝を見てみましょう。 【【北欧通信 Vol.10】氷河の欠片の流れ出す、アイスランド南東部のヨークルスアゥルロゥン氷河湖とダイヤモンドビーチ【後編】】を全て見る Source: http://buzzap.jp/feed/…

  • 【北欧通信 Vol.9】氷河の欠片の流れ出す、アイスランド南東部のヨークルスアゥルロゥン氷河湖へ【前編】

    アイスランド南東部にある、氷河の欠片が海へと流れ出す、ヨークルスアゥルロゥン氷河湖を訪れました。 アイスランドは火山から氷河まで、数え切れないほどに多様な自然を楽しむことができる国。そんな中で、まずBUZZAP!取材班が訪れたのはアイスランド南東部のヨークルスアゥルロゥン氷河湖。 ここはケフラヴィーク国際空港から417km。車で5時間半ほど掛かります。バスツアーでは高価な上に1日掛かりの距離となるため、自分のタイミングで動け、自由に途中のスポットに寄ったり宿泊場所を決めたりできるレンタカーであることが生きてきます。 実際にレンタカーで旅をする時は、こうした遠方のスポットをまず訪れて、帰りながら気になるスポットを時間や体力と突き合わせながら考えるのが一番スムーズです。 レンタカーの返却日時はともかく、帰りの飛行機の日時はおいそれとは変更できないため、最後のスポットからの帰りの距離は短くなるようにスケジュールを組みましょう。 さて、ヨールクルスアゥルロウン氷河湖へのドライブの多くはリングロードと呼ばれるアイスランドをぐるりと一周する国道1号線を主に通ります。夏期などはそれなりに車が通りますが、道路はよく整備されています。 1号線を走っていて最初の休憩地点となりそうなのがセールフォス。ここは大きなキャンプ場などもあり、宿泊も可能。トイレついでにひと休みしておいてもよいでしょう。 そこからさらに1号線を東へ。 迷うことはありませんし、道もまっすぐですが、景色が雄大すぎるのでよそ見運転には要注意です。 アイスランドのほぼ南端に当たるのがビーク。 ここには巨大な駐車場を備えたショッピングモールがあり、食材からお酒、防寒具、寝袋やガスカートリッジなどのアウトドアグッズにお土産まで取りそろえています。 買い忘れたものなどがあれば、ここでしっかり揃えておきましょう。この先はヨークルスアゥルロウン氷河湖まで大きな街はありません。 ツアーバスの休憩にも使われているため、カフェやトイレなども完備しており、アイスランド南部を旅する際の重要な中継地点となっています。 また、ここを過ぎるとガソリンスタンドも数十kmおきにしかありませんので、ガソリン残量を今一度チェックしておきましょう。準備を終えたらさらに東へ。 息を呑む光景が次々と現れます。7月でも雪の残るハイランドに辿り着くにはそれなりの装備と時間が必要です。 途中から、遠くに氷河を臨めるようになります。 途中では「氷河の大洪水」によって流出した橋の残骸を用いたモニュメントが。美しい自然が時に荒々しいのは世界共通のようです。 まだまだひた走ります。 そんな場所でも人々の営みが。 氷河から流れ出た川は速く、濁っています。 朝一に出発してから5時間。ようやくヨークルスアゥルロウン氷河湖に辿り着きました。駐車場はツアーバスやキャンピングカーを含めた自動車で賑わっていました。 さて、いよいよ後編ではヨークルスアゥルロウン氷河湖を見に行きましょう。 【【北欧通信 Vol.9】氷河の欠片の流れ出す、アイスランド南東部のヨークルスアゥルロゥン氷河湖へ【前編】】を全て見る Source: http://buzzap.jp/feed/…

  • 【北欧通信Vol.3】フィンランド独特のセンスが爆発、ヘルシンキ現代美術館(Kiasma)に行ってみました

    フィンランドという国の持つ、他ではちょっと見られないセンスの奔流を存分に感じることができるのがこのヘルシンキ現代美術館でした。現場の様子をお伝えします。 フィンランドといって思い浮かぶアート、日本人としてはやはりトーベ・ヤンソンの「ムーミン」シリーズやイッタラやマリメッコ、アラビアといったフィンランド発祥のブランドでしょうか。 加えて、音楽の分野ではフィンランドメタルやダンスミュージックのスオミ・サウンディといったフィンランド発のジャンルが知られています。 これらにはいずれも世界の他のどことも違う「癖」というか「テイスト」のようなものがあり、その味わいが熱狂的なファンを惹き付けて止みません。 そうしたセンスの源流は古く民族的叙事詩「カレワラ」にまで遡ることにもなります。創世神の性格を持つワイナミョイネンはカンテレという楽器を奏で、歌と詩によって魔法を使う吟遊詩人の神であり、フィンランド人のルーツには音楽や詩が深く関わっていることになります。 フィンランド観光局の作成したこの動画などはフィンランドのルーツに関する濃密な空気感を見事にあぶり出していると言えるでしょう。 さて、そんなフィンランド人のまさに溢れ出るアートへのパッションを体験できるのがヘルシンキ現代美術館、通称「Kiasma」です。場所はヘルシンキ中央駅の西側で徒歩5分弱という絶好のアクセスです。 美術館はアメリカ人建築家スティーヴン・ホールによるもので、1998年開館。訪れた昨年夏はちょうど20周年に当たっていました。 開館時間は日によって違うので、行こうと思う人は事前にチェックしてみてください。夏期と冬期でも変わるはずです。 さて、いよいよ扉を開けて入ります。 広々としたロビー。左手側でチケットを購入します。奥はゆったりとしたカフェになっていました。 大人も子供も大歓迎です。時期もあってか外国人もかなり多めでした。 正面のスロープを上って展示室に向かいます。なお、特に撮影禁止とされている作品を除いて館内での撮影は許可されています。 ベビーカーだってもちろん大歓迎です。育児に手厚いフィンランドの懐の深さをこんなところでも実感します。 インスタレーションのエリア。 ヘルシンキ現代美術館の20周年を記念するブース。何か書くか描いてねとのこと。 かなり注目されていたのが空き缶を用いて作成されたボート型の作品。 こちらは2017年のヴェネチア・ビエンナーレに参加したフィンランド人のNathaniel MellorsとErkka Nissinenのアートデュオによる特別展です。 ああそうだよ、まさにこれだよフィンランドの癖!思わず唸らされます。 この辺りのヘンテコ可愛いのにどこか不気味というテイストは好きな人にはたまらないはず。 【【北欧通信Vol.3】フィンランド独特のセンスが爆発、ヘルシンキ現代美術館(Kiasma)に行ってみました】を全て見る Source: http://buzzap.jp/feed/…

  • 「大麻の有効成分を生成する酵母」が遺伝子組み替えで開発される

    Photo by Bob Doran 大麻を利用するのに大麻草を栽培する必要すらなくなる時代が来そうです。詳細は以下から。 医療用として、そして近年はレクリエーション目的での合法化が世界中で進展する大麻。そんな大麻の有効成分を酵母で作ってしまおうという研究が進んでいるようです。 研究を行っているのは既に医療大麻、レクリエーション目的の大麻共に合法化されているカリフォルニア州のカリフォルニア大学バークレー校のJay Keasling博士らのチーム。 方法としては大麻草の遺伝子を酵母に注入し、糖を与えることによって大麻草の内部で起きているのと同様の反応が起こり、THCやCBDといった有効成分が生成されることになります。 THCはいわゆる「ハイ」になる成分として知られており、CBDは主に医療大麻で痛みの緩和などに用いられます。なお、カンナビノイドと総称される有効成分は実際には100種類を超えています。 Keasling博士によると、遺伝子組み換え酵母を用いて大麻の有効成分を作り出す理由としては、THCやCBDはもちろん稀少なカンナビノイドを簡単に、時間を掛けずに生成できることにあります。 これによってカンナビノイドを医療や研究に用いる際に大きなアドバンテージになると同時に、大麻草を栽培する時間や土地、技術や人手などを大幅に節約できるため、より安価に、より環境負荷を減らす形でカンナビノイドを大量に作る事ができます。 確かに研究室の中で水と糖から目の前でカンナビノイドが作れるのであれば、広大な大麻農場で何ヶ月も掛けて大麻を栽培する手間は必要なくなります。 人類の歴史の長きに渡ってアルコールを提供してきた酵母。21世紀になって大麻の有効成分も提供することになるとは、何とも数奇な運命です。 (Photo by Bob Doran) 【「大麻の有効成分を生成する酵母」が遺伝子組み替えで開発される】を全て見る Source: http://buzzap.jp/feed/…

  • 「大統領閣下、報道の自由の大地にようこそ」米露首脳会談に向けて北欧最大の「ヘルシンキ新聞」が街中に流した広告を見てきました

    日本のメディアとは基本姿勢が全く違うことが一目瞭然です。詳細は以下から。 7月16日にフィンランドの首都ヘルシンキで開催された米露首脳会談。そしてこの日に向けてヘルシンキを本拠地とする「ヘルシンキ新聞(ヘルシンギン・サノマット)」が街中を走るトラムの停留所に特別抗告を掲載しました。 1889年にロシア帝国下のフィンランド大公国で創刊されたヘルシンキ新聞の前身は当初から自由や独立を強く主張する論調であったため、ロシア当局からの検閲を受け、一時刊行中止にあった末に1904年に永久に発行を停止されるという歴史を持っています。 それでも経営者らは1905年現在の名称「ヘルシンキ新聞」として再度新聞を発行し始め、現在は北欧で最大の発行部数を誇るまでに成長しています。 この日はフィンランド国営放送では首脳会談のニュースで持ちきりです。 街中も厳重な警戒で、トラムなども大きくダイヤや路線が変更となっています。 首脳会談会場近くを通りがかりましたが、この状態で有名なマーケット方面は完全閉鎖されていました。 こちらは会場の連邦政府庁舎前。出待ちをしているのか、観光客らしき数十人がカメラを構えていました。 近隣の道路が封鎖され、そこここに警備のSPらしき人の姿が見えます。 ただし、そこまでヘルシンキ市民は気にしていないためか、有名なヘルシンキ大聖堂の付近はいつも通りののんびりとした空気でした。 首脳会談後、トラムがようやく正常に動き始めた頃に停留所に行ってみると…。 「大統領閣下、報道の自由の大地にようこそ」というヘルシンキ新聞の広告です。 こちらはロシア語でプーチン大統領に当てて書かれています。 またアムネスティもトランプ大統領のスローガンのパロディの広告を出していました。 フィンランドは報道の自由において長らくトップを走っており、現在も北欧の諸国と並んで4位となっています。確固たる報道の自由のあり方を見せつけてくれた今回の広告。 さて、日本のメディアは自国で同様の首脳会談が行われたらどのような反応を示すでしょうか? 【「大統領閣下、報道の自由の大地にようこそ」米露首脳会談に向けて北欧最大の「ヘルシンキ新聞」が街中に流した広告を見てきました】を全て見る Source: http://buzzap.jp/feed/…

  • 世界終末時計が最短の「残り2分」に、1953年の米ソ水爆実験成功以来65年ぶり2度目

    かつての米ソの核開発競争時と同レベルの人類存亡の危機にある事が示されました。詳細は以下から。 アメリカの科学誌「原子力科学者会報(Bulletin of the Atomic Scientists)」の表紙絵として第二次世界大戦直後、冷戦初期の1947年に生み出された世界終末時計(The Doomsday clock)。 この世界終末時計の針が誕生以来最短となる「残り2分」にまで進められました。この数値は誕生から6年後、米ソの双方が水爆実験に成功(米は1952年11月1日に初実験、ソは1953年8月8日に保有を公表)した事が明らかになった1953年以来2度目のこと。 理由としては北朝鮮のICBMを含む核開発が目覚ましく進展したことと、トランプ大統領がステートメントやツイッター上などで北朝鮮に対して挑発的な行動を取り続けたことが共に挙げられています。 なお、この世界終末時計は昨年1月には「トランプ氏は核兵器の使用や拡散について不穏な発言をし、気候変動についての科学的な合意を信じないと表明した」との理由で「残り2分半」にまで進められていました。 これに次ぐ「残り3分」になったのは過去3回で、1949年のソ連の核実験成功、1984年のレーガン大統領の「スターウォーズ計画」を含む米ソ軍拡競争の激化、そして2015年の気候変動や核軍備競争を理由としたもの。 現在の核の脅威に対しては北朝鮮を非難するのが大方の論調ですが、それ以前に「何があっても絶対に核戦争は起こしてはいけない」という大前提があります。1発の核兵器が数十万人の民間人の命を奪う非人道的な兵器である事は日本人なら全員が熟知しているとおり。 優先事項のトップに置かれるのが核戦争の回避であることは自明の理であり、無節操な挑発行為や圧力によって危険を招くことが多くの日本人の生命にも直結する事はしっかりと理解しておかなければなりません。 「終末時計」残り2分、過去最短に 昨年から30秒短縮 (写真=ロイター) :日本経済新聞 【世界終末時計が最短の「残り2分」に、1953年の米ソ水爆実験成功以来65年ぶり2度目】を全て見る Source: http://buzzap.jp/feed/…