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京都

  • 【後編】京都+狸といえば…?「有頂天家族2」にも登場した狸谷山不動院からさらに山中に踏み込んでみました

    あまりにも有名な「京都+狐」の伏見稲荷大社ですが、狸も負けてはいないのです。詳細は以下から。 250段の健康階段を登り切り、狸谷山不動院の本殿まで辿り着いたBUZZAP!取材班。(辿り着くまでの道中の模様は前編、中編をご覧下さい)ここまででも京都の市街地からだと別世界ですが、山頂にあるという奥の院も気になります。 本殿のところに奥の院巡拝路の地図がありました。これは行けということだろうと解釈したのですが、後から思えばそうとうざっくりした地図でした…。 本殿の右手の細い階段が巡拝路の登り口です。 階段を登るといきなりこうなります。山です。この先に進むひとは最低でもスニーカーなどの歩きやすい靴とペットボトルの飲み物くらいは準備しておいた方がよいでしょう。 このようなお不動様の眷属とされる三十六童子の像が並んでいます。 道は細く、ところによっては急です。 いきなりの倒木。ワイルドです。無理しないように。 童子像もちょっと傾いていたりもします。 しばらく歩くと京都一周トレイルに出ました。トレイルは京都市街を取り囲む三方の山を網羅しているため、山際のお寺を訪れるとこの標識はよく目にします。 整備が行き届いているからか、トレイルに出ると道が格段によくなります。ただし分岐点がちょくちょくあって迷う可能性もあるので注意。 20分ほどで開けた山頂に到着。ここが奥の院です。東狸谷山不動院の公式サイトによると山三十六峰の九峰目である瓜生山の鎮守、幸竜大権現を祀っています。 しかし静かです。本殿までは見かけた観光客もここまでは来ません。 引き返してもいいのですが、せっかくなので京都一周トレイルを通って別のところから降りてみることにしました。ここからは下りです。 しんとした木漏れ日の道をひたすらに歩きます。お寺に参拝に来たはずなのに、気分はもうトレッキングです。楽しい! だいぶ下がってきたところに「白幽子巌居之跡」がありました。 白幽子という名の仙人が臨済宗中興の祖とされる白隠禅師に「内観気海丹田の法」という秘法を伝授したという伝説の残る場所です。 京都一周トレイルを南に進みます。この辺りからはずっと下り道。 ふとしたところで京都市街が眼下に開けます。市街地までここまで近くてこの山歩きを楽しめるのは京都の知られざる特色と言えます。 静かな山の中でふと咲いている花。1000年前から変わっていないのかなとしみじみ過ぎし日々に思いを馳せてしまいます。 ずいぶん下がってきたと思ったら綺麗な沢に出ました。 すると目の前に小さな神社が。 ここは大山祇神社です。 木々に覆われ、苔むした静かな境内。祀られているのは瓜生山の主神とされる地龍大明神です。由緒は平安遷都前、山城国に最初に移り住んだ人々の頃にまで遡るとされています。 社の右手奥には山そのものが御神体とされ、盛り砂が行われています。上賀茂神社や左京区のいくつかの神社ではこうした盛り砂を見ることができますが、社ではなく山に対しての盛り砂はここで見たのが初めてです。 人気の無い社務所を回り込んだ末社には地龍大明神と並んで木花咲耶娘神が祀られていました。 神社を出て沢に沿って歩くと、もう街は目の前です。 いきなり日本バプテスト病院の駐車場に出ました。 こちら側からの入口はこんな感じになっています。知らないとなかなかたどり着けません。 そこから50mほどで山中越えに出ます。ここからは徒歩10分ほどで銀閣寺道の交差点まで出ることができます。 ということで、一乗寺から山奥へと踏み分けてみて気がつくと銀閣寺の近くまで歩いてしまいました。かなりのロングウォークに感じられるかもしれませんが、一乗寺駅を出てからここまで2時間半程度しか掛かっていません。 これはゆっくり朝食を取って歩き始めても、歩き終わってようやくランチタイムが始まるかどうかという長さです。人だらけの京都観光に疲れたかな…という人は、ちょっと趣向を変えてこんなプランはいかがでしょうか?…

  • 【前編】京都+狸といえば…?「有頂天家族2」にも登場した狸谷山不動院を訪れました

    あまりにも有名な「京都+狐」の伏見稲荷大社ですが、狸も負けてはいないのです。詳細は以下から。 京都で最も有名で人気のある観光地はどこかと聞かれ、金閣寺や清水寺、嵐山と並んで真っ先に名前が挙げられるのが伏見稲荷大社です。 世界的な旅行情報サイトtripadvisorでは京都の観光スポットで堂々の1位となっており、実際に現地を訪れると英語、中国語、韓国語を筆頭にバベルの塔をひっくり返したような世界中の諸言語が溢れかえっています。 そんな伏見稲荷大社は言わずとしれた全国の3万を超える稲荷神社の総本社。稲荷大神の使徒である狐は時に稲荷大神と同一視され、伏見稲荷の土産物屋には狐のお面も並んでいます。 そんな狐の神様の総本山を抱える京都に、狸と縁の深いお寺があることはご存じでしょうか?それが京都市左京区の一乗寺から東山を上った先にある狸谷山不動院なのです。この寺院は朋厚房正禅法師が1718年に開山したもので、狸谷山修験道の発祥の地でもあります。 そして公式サイトによると、朋厚法師が自ら刻んだ石造不動尊像は「かつて桓武天皇が平安京の城郭東北隅に鬼門守護として祭祀されたタヌキ(咤怒鬼)不動明王と同じといわれ、伝説の咤怒鬼不動明王が息を吹き返したと村人は歓喜し信仰の拠り所となっていった」とのこと。なかなかにパンチの効いた由来です。 BUZZAP!取材班はさっそく現地を訪れてみることにしました。ここは叡山電車の一乗寺駅。アニメ「けいおん」の舞台のひとつとしても有名ですが、なによりも京都ラーメンのメッカのひとつ「ラーメン街道」として知られています。 一乗寺駅の目の前には2017年4月に開店したラーメン二郎京都店があります。 駅前の曼殊院道を東山に向かって進んでいきます。この特徴的な看板は古本屋の萩書房。 400mほどで白川通に出ます。コンビニはここが最後なので注意。奥まで歩くつもりなら飲み物くらいは買っておいた方がよいでしょう。 白川通を渡ってそのまままっすぐゆるい坂道を上っていきます。 200mほどで宮本武蔵が吉岡一門の数十人と戦った有名な一乗寺下り松です。 この辺りには詩仙堂、圓光寺、金福寺、曼殊院門跡といった紅葉の美しいお寺が点在しています。最近は人も増えていますが、永観堂や東福寺と比べればまだゆっくり楽しむことができます。 閑静な住宅街を歩きます。 こんな懐かしい看板も。 200mほどで詩仙堂が見えてきます。 こちらが詩仙堂の入口。 目指す狸谷山不動院はここからさらに上ります。 振り返って見る京都市街。結構上がってきています。 詩仙堂からすぐのところに宮本武蔵ゆかりの八大神社があります。 拝観無料なのでちょっと寄ってみましょう。 宮本武蔵に関する映画の写真などが展示されています。歴史を感じますね。 こちらが本殿。盛り砂がされています。 若々しい宮本武蔵像。武蔵は一乗寺下り松の決戦に挑む前にこの神社を訪れますが、結局参拝せずに決戦に向かいました。その時に閃いたとされる武蔵の有名な悟道が「我神仏を尊んで神仏を恃まず」というもの。いわゆる「神頼み」はしないという武蔵の決意です。 こちらはオリジナルの一乗寺下り松。さっき見たものは4代目とのこと。 参拝を終えて坂道に戻ります。目の前には野仏庵。 お不動様も。 この辺りから坂道はさらに急になります。 雰囲気も一気に山の中といった感じに。賑わう一乗寺駅からまだ1kmほどしか歩いていないのにこの風景です。 狸谷山祈祷殿の看板が見えてきました。もうひと上りです。 ここの正式名称は「交通安全自動車祈祷殿」。その名の通り自動車やバイクのご祈祷(1台5000円)をしてくれます。 一乗寺駅からここまでの高低差は80mほど。ずいぶん上ってきた気がしますか?ですが本番はこれからです。祈祷殿からさらに奥に進み本殿に向かいます。「本殿まで健康階段250段」という不吉な記述が見えますが、気にしてはいけません。…

  • 【後編】京都・嵐山から1駅の渓谷、秋深まる保津峡から嵯峨を歩いてきました【清滝トンネル~嵯峨野】

    観光客で埋め尽くされる嵐山からJRで1駅足を伸ばすと、そこは山深い渓谷の別世界でした。詳細は以下から。 嵐山から1駅4分で山深い渓谷、保津峡に辿り着いたBUZZAP!取材班は秋深まる渓流の風景の中を歩いて清滝に到達しました。ここから嵯峨野に向かいます。 清滝の集落から少し上ると京都バスの清滝バス停があります。疲れたらここから阪急嵐山駅までバスに乗ることができますが、30分に1本程度なので注意。なお京都駅や三条京阪駅に行くバスは朝しかありません。 バス停の目の前の一文字屋食堂では食事もできます。 ですがせっかくなのでバスには乗らず、このバス停の目の前の清滝トンネルを歩いて抜けてみることに。そう、京都の心霊スポットとして有名なあの清滝トンネルです。「え、歩けるの?」と思われがちですが、ご覧の通りトレッカーもチャリダーも車両も仲良く通行可能です。 ただし小さいトンネルのため信号による交互通行。歩道も段差などない単なる白線なので注意が必要です。 京都バスもこの通り。 トンネルは曲がっているため、出入口が見えないとなかなか雰囲気があります。 出口が見えてきました。画像にオーブが写っていますが霊現象ではなく光の加減です(確信 動画で見るとこんな感じです。何らかの霊圧を感じた方はよろしければ当編集部まで詳細をご教示ください。 心霊スポットとして有名な京都の清滝トンネルを徒歩で抜けてみた – YouTube 出口が近くなりました。光の差す方へ感が満ち溢れています。 トンネルを抜けるとそこは紅葉の嵯峨野でした。 振り返ると…確かにちょっと怖いですね。 トンネルの出口のすぐ側には千二百羅漢像で有名な愛宕念仏寺(おたぎねんぶつじ)があります。境内には可愛らしい羅漢像がずらり1200体並んでいます。これらの羅漢像が作られたのは昭和後期から平成初期のこと。中にはウォークマンを聴いている羅漢像もあり、時代を感じさせます。 そのまま下がっていくと鳥居本へ。 落合から六丁峠を越えるとこの愛宕神社一の鳥居に辿り着きます。 この辺りの紅葉も美しく色づいていました。 鳥居のたもとにあるのが400年の歴史を持つ鮎司平野屋。ここでひと休みもよいですね。 さらに少し下ると化野念仏寺(あだしのねんぶつじ)。空海が五智山如来寺を建立して野ざらし(風葬)になっていた遺骸を埋葬したことに始まるお寺です。ここには竹林もあり、有名な竹林の道よりも立体感に溢れるため、ここで自撮りをする人も少なくありません。 さらに下っていくと観光地感が増し、土産屋やレストラン、ミュージアムなどが見えてきます。 こちらは祇王寺。静かなお寺で苔むした庭園が見所。 もう少し下がると二尊院があります。 ここは紅葉で有名ですが、標高が少し低いからか訪れた時は色づき始めといったところでした。 ここには小倉百人一首を編纂した時雨亭という建物の跡地があります。本堂からさらに階段を上って山の中を100mほど歩くと辿り着きます。 今はこの通り基礎のみが残されています。 ここは展望台にもなっていて、京都市内が一望できます。こういう風景を眺めながら小倉百人一首が選ばれていったと考えると感慨深いものがあります。 さらに下がっていくと常寂光寺。こちらも紅葉の名所であり、苔むした庭の美しさも有名です。 こちらにも展望ポイントがあります。 ここを過ぎるとトロッコ嵐山駅。観光客でごった返しています。ベンチがあり屋台を始め飲食できるので、ひと休みするには悪くありません。しかし混みすぎ。…

  • 【前編】京都・嵐山から1駅の渓谷、秋深まる保津峡から嵯峨を歩いてきました【保津峡~清滝】

    観光客で埋め尽くされる嵐山からJRで1駅足を伸ばすと、そこは山深い渓谷の別世界でした。詳細は以下から。 京都の秋の観光シーズンがピークを迎えようとしています。伏見稲荷大社や清水寺、嵐山などは平日でも通勤ラッシュの新宿駅を思わせる混雑っぷりですが、ほんの少し離れるだけで静かな秋を楽しむこともできてしまうのです。 BUZZAP!取材班が今回訪れたのは保津峡。JR山陰本線に乗り、嵐山の最寄り駅である嵯峨嵐山駅からほんの1駅だけ足を伸ばして辿り着くのがこの保津峡駅です。 保津峡駅は渓谷に掛けられた巨大な橋がそのままホームになっており、駅から見渡すとそこがまさに保津峡です。 見てくださいこの立派な橋脚! 駅を出てみるとこの通り。降車するのはトレッカーのみで、お店はちいさな屋台形式のものがあるだけで、後は自販機がひとつ。民家すら1軒もありません。 ちなみに有名な「保津川下り」は亀岡市から出発しており、保津峡駅は下を通り過ぎるのみなので注意。 トレッカーらと共に歩き始めます。すぐ目の前にある赤い橋は保津峡橋。 もう既に紅葉が始まっています。 どこからどう見ても山の中です。車道ではありますが、交通量は非常に少なく静か。 途中で保津峡駅が見えるポイントがありました。あの嵐山から1駅4分の光景とは信じられません。 15分ほど歩くとトロッコ保津峡駅です。この季節はほぼ予約で満席なので乗れませんが、吊り橋から保津峡をじっくり眺められるスポットでもあります。 駅員さんの待機場所のようですが、ゆるさが最高です。 さらに10分ほど歩くと清滝川との合流地点の落合に辿り着きます。 展望ポイントでちょっと休憩。雄大な眺めを堪能できます。 トンネルを越えると、六丁峠を越えて奥嵯峨野に抜ける車道のルートと、清滝川を遡って清滝に至る東海自然歩道というルートのふたつに分岐します。今回は清滝に向かいます。 こちらが清滝川。保津川とは川の色が全然違います。 ここから降りていきます。看板歪みすぎ。 降りたところは先日の台風の影響か、倒木などが多くてちょっと歩きにくい感じ。 ですがちょっと歩き始めるとそうした荒れた雰囲気は目立たなくなり、ただただ美しい秋の渓流の景色が続きます。 水の透明度がとにかく高い。大きな鯉が泳いでいるのが分かりますでしょうか? 川沿いなので多少岩場などはありますが、基本的に歩きやすくスニーカー程度で全く問題はありません。トレッカーも多く、携帯も通じますので昼間であれば散歩がてらというノリで十分歩けてしまいます。 板が抜けているのはちょっと怖いですね。 景色を見ながら休憩も挟みつつゆっくり歩きましたが、清滝までは45分程度。 山深いからか、清滝に近づくにつれて色づいている木が増えていきました。 清滝の橋の下から見た景色。一幅の絵のようです。保津峡駅に着いてからここまでゆっくり歩いても1時間半余り。 こちらが清滝の集落。隠れ里の雰囲気がありますね。 お抹茶をいただける食堂も。 この清滝は愛宕山への登山口であることでも知られています。この登山道は愛宕神社への参道でもあるため鳥居があります。 戦前に存在した愛宕ケーブルの清滝川駅跡も。第二次世界大戦中の1944年に金属供出のため撤去されてしまい、その後再建されることはありませんでした。 後編では京都の心霊スポットとして有名な清滝トンネルを抜けて観光客で賑わう嵯峨野へと向かいます。 【【前編】京都・嵐山から1駅の渓谷、秋深まる保津峡から嵯峨を歩いてきました【保津峡~清滝】】を全て見る…