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レポート

  • 群馬と栃木と埼玉が共に集う「三県境」という「地図上の観光地」は今どうなっているのか

    本当は「目に見えない」はずの、この不思議な観光地を訪れてみました。詳細は以下から。 この地球上に国境線という線が描かれている訳ではなく、人間が勝手に決めただけのもの。こうした意見は古くから存在していましたが、その勝手に決めた線の境目が観光地になるという不思議な場所が日本には存在しています。 既に何度もニュースなどで取り上げてられているその場所は群馬県と栃木県、そして埼玉県という3つの県の県境が1ヶ所に集まる「三県境」と呼ばれるもの。 日本国内には数十ヶ所のこうした三県境が存在していますが、そのほとんどは山奥に存在しており、簡単に足を運べる場所ではありません。 そんな中でこの北関東三県の集まる三県境は平野部にあり、自動車や電車でもアクセスが容易なことから大きな話題となりました。 この3つの県の境界点は明治から大正にかけての県境の川の埋め立てによって曖昧なままに放置されてきましたが、2015年に群馬県東部板倉町は栃木県栃木市と埼玉県加須市と共に測量を行って境界点をはっきりと確定させることを発表。 最初は田んぼの中のポイントでしかありませんでしたが、その後周囲が小さな公園に整備され、観光地として認知されるようになりました。さて、この不思議な観光地は今どうなっているのか、現地を訪れてみました。 三県境があるのは足尾鉱毒事件の鉱毒を沈殿させて無害化するために作られ、2012年にはラムサール条約登録もされた渡良瀬遊水池のすぐ隣です。最寄りのICは東北自動車道の館林IC、電車なら東武日光線の柳生駅です。 自動車で来た場合、三県境に正規の駐車場がないため、まず道の駅かぞわたらせを目指します。36度を超える猛暑日でしたが駐車場はかなりいっぱいになっていました。 道の駅の建物前にこのがっつり三県境推しモードの看板。ここに来るだけで「三県制覇!!」できるというチート級のライフハックが何気なく書かれていますね。 そして建物1階には三県境ショップの「さいぐんと」が。某「おおぐんたま」を思い出しますが、3県なのでこちらの勝ちです。 ここではその名の通り群馬・栃木・埼玉の名産品をいろいろ買えます。栃木県民のソウルドリンク、レモン牛乳もしっかり売られていました。 そして湧きに回ると「恋人の聖地 道の駅かぞわたらせ」ののぼりが。どういうことだってばよ。 いぶかしがりつつ建物の屋上に上るとこんなインスタ映え間違いなしのオブジェが…。うーん、いいんですけどね。 なお、後ろに広がる湖は渡良瀬遊水池の谷中湖です。文字通り目の前ですね。 そして地図上ではこちら側に三県境があるはず。激暑いですが行ってみましょう。 建物の側面に標識がありました。 長めの階段を降りて向かいます。 標識はしっかりしているので迷いませんが、懐かしさすら感じるのどかな田舎道です。日陰はないので夏はしっかり帽子と飲み物を用意しましょう。 堤防沿いから離れて右折します。 蝉時雨と夏草の匂い。原風景っぽさがありますね。 味のある優しい手書きの看板もところどころに。 畦が踏み分け道になっていました。この先のようです。 想像以上にしっかりと公園になっていました。 公園のある手前が栃木県、右奥が群馬県で左奥が埼玉県です。 この水路の真ん中が三県境ということになります。 しっかり書いてありますね。 単なる田んぼの中の地図上の境界にすぎないはずなのに、なぜかぐっと来るものがあります。この暑さにも関わらず、取材班がいる間も絶え間なく観光客が訪れては写真を撮っていました。 ここが三県境になった歴史や経緯を書いた手書きの看板がいい味を出しています。もともとここは川の合流地点でしたが、渡良瀬遊水池の造成と共に流路が変更されて廃川となり、民地として払い下げられて埋め立てられ、耕作地になったとのことです。 日本の近代化の中で足尾鉱毒事件が起こり、その鉱毒の処理のために渡良瀬遊水池が作られたことを考えると、ここにこの形で三県境があることは近代史と切っても切り離せないお話ということになります。 公園内にはカメラやスマホでの自撮り台が設置されています。角度も計算されていてとても親切設計です。…

  • 【北欧通信 Vo.17】大西洋中央海嶺が地上に現われたアイスランド民主主義発祥の地、シングヴェトリル国立公園

    アイスランド観光で決して外せない、世界遺産にも登録された国立公園があります。詳細は以下から。 アイスランドを観光する時、必ず訪れるゴールデンサークルの中でも別格扱いされるのがシンクヴェトリル国立公園。ブルーアルフォスの滝からは365号線から36号線へと入り西へ50km、1時間弱のドライブです。 ユネスコの世界遺産にも登録されているこの場所はシンクヴァトラヴァトン湖の北辺に位置しており、ふたつの意味で極めて重要です。 ひとつ目は大西洋中央海嶺の地上露出部分であるということ。この公園の東にユーラシアプレートが、そして北米プレートが西に広がっているというまさに大地の裂け目なのです。 ふたつ目は10世紀にこのシンクヴェトリルで「アルシング」と呼ばれる世界最古の近代議会が開催されていたということ。 地球としても、人類としても、シンクヴェトリルがまたとない特異点とも呼べる場所であることがちょっとご理解いただけるでしょうか。 さて、ブルーアルフォスの滝から西に向かいます。 どこまでも続く草原の果てに山々が連なります。内陸部ならではの光景。 草原の切れ目なのか、時折荒野のように見える景色も。 さて、シンクヴェトリル国立公園に到着です。意外にも静まりかえっています。 資料館のような建物も閉まっています。タネを明かすと、この時点で既に現地時間で19時。観光バスはレイキャビクに戻り、施設は営業時間を過ぎていました。 ですが白夜に近い夏のアイスランド。夕焼けにすらまだ程遠く、自分の足を持つ観光客らはまだ辺りを見物しています。 展望台から見渡してみました。取材班が立っているこの崖が北米プレートの最東端で、足下に広がっているのが大地の裂け目だと想像すると、景色の持つ意味は大きく違って見えます。 動画で見てみましょう。スケール感を感じていただけるでしょうか。 展望台から大地の裂け目を下りていきます。この裂け目のことをアイスランドではギャオと呼びます。 裂け目の底まで来ました。とはいえ、名状し難き深淵が口を開けて覗き込んだ人を覗き返してくるようなことはありません。 むしろ美しいお花畑が広がっています。和みますね。 このギャオに沿って歩いて行くと、すぐに見えてくるのがこちらの「法の壁」。アイスランド国旗が残されています。ここがアルシング発祥の血であり、正確には跡地となります。現在アルシングは首都レイキャビクの中心に移動され、同じ名前でアイスランドの国会として存続しています。 動画で見渡してみましょう。アイスランド人達は1000年以上も昔にこの地で、大地の裂け目と湖に注ぐ美しい川を眺めながら近代議会を開催していたと考えると、ちょっと気が遠くなりそうです。 もちろん当時のアルシングは現代の民主主義と同じものではありません。島の各地の集落の有力者であるゴジが追従者である農民のシングマンたちを連れてアルシングに参加します。 アルシングでは集まった人々が平野にテントで宿泊しながら宴会、スポーツや詩の朗誦などの娯楽が行われたり市が立つなど、交流と商業の場としても機能していました。 アルシングでの話し合いは揉め事などの裁判が主として行われていた記述が「サガ」に見られます。そうした判例が法として機能していったようです。 ただし、常に平和的だったわけではなく、闇討ちが行われたりアルシングへの往復の間に戦闘が行われたこともあったようです。 さて、法の壁からさらにギャオをぐるりと回り込むように進んでいくと、小さな滝オクサルアゥラフォスがあります。 大地の裂け目を流れ落ちる美しい滝。デッキが整備されていてほっと一息つける休憩所になっています。 ちょうど滝に沈む夕陽を見ることができました。 流れ落ちた川はギャオの間を進み、シンクヴァトラヴァトン湖に注ぎ込みます。 ギャオから離れて国立公園の中を散歩してみましょう。聳え立つギャオが続きます。アルシングの時にはこの辺りにテントが並び、スポーツや詩を楽しみながら杯を交わしていたのでしょうか。それとも謀略が渦巻き、血なまぐさい襲撃があったのでしょうか。 おとぎ話に出てきそうな小さな教会が見えてきました。 ここはシンクヴァトラキルキャ教会。この地にはキリスト教の伝来した1000年前後に教会が建てられたとされています。もちろん建物は当時のものではありません。 シンクヴァトラヴァトン湖方面へ散歩。空気が少しずつ冷たくなってきて夕闇が迫ってきている感触がありますが、それでも北欧の夏の昼は驚くほどに長いもの。 鴨の顔も日本で見るのとは少し違って見えます。…

  • 【北欧通信 Vol.10】氷河の欠片の流れ出す、アイスランド南東部のヨークルスアゥルロゥン氷河湖とダイヤモンドビーチ【後編】

    アイスランド南東部にある、氷河の欠片が海へと流れ出す、ヨークルスアゥルロゥン氷河湖を訪れました。 アイスランドは火山から氷河まで、数え切れないほどに多様な自然を楽しむことができる国。そんな中で、まずBUZZAP!取材班が訪れたのはアイスランド南東部のヨークルスアゥルロゥン氷河湖。 前編ではケフラヴィーク国際空港からの417km、車で5時間半ほどの道のりと雄大な景色をお届けしました。後編ではいよいよヨークルスアゥルロウン氷河湖をじっくり眺めてみます。 ヨークルスアゥルロウン氷河湖の駐車場には、ツアーバスやキャンピングカーを含めた自動車がずらりと並んでいました。 とはいえ満車になるほどには混みませんのでご心配なく。 駐車場にはレストハウスも付いており、簡単な食事をしたりお土産、飲食物を買ったりもできます。 お昼時だったこともあり、意外と賑わっていました。 外にはフィッシュアンドチップスの屋台も。お値段は2200ISK(約2000円)という流石なお値段です。 トイレにゴミ箱も完備という親切設計になっていました。その辺りに立ちションやポイ捨てをされる事を考えれば当然の措置と言えます。アイスランドの自然は一度壊れると元に戻るまでに非常に長い時間が掛かります。どちらも絶対に止めましょう。 ヨークルスアゥルロウン氷河湖に向かうと不思議な車両が。 これ、実は氷河湖クルーズツアー用の水陸両用車です。バスツアーの観光客らが乗り込んでいました。 高台を超えるとヨークルスアウルロゥン氷河湖が見えてきます。 氷の上に乗りたくなってしまう気持ちも分かりますが、危険なのでNGです。 遠くに望む氷河。そこから剥がれ堕ちるようにして湖に浮かぶ青い氷河の欠片の数々。息を呑む光景です。 浜辺まで降りてみました。小さな氷があちこちで流れています。いつ頃地上に降り注いで氷河となった雪がこうして目の前を流れているのか、考えるだけで気が遠くなりそうです。 この他のどこでも見たことのない静謐な青み。長いドライブの疲れも吹っ飛ぶ瞬間です。 ここから橋を渡って海側に行ってみます。こちらはダイヤモンドビーチの名前で知られる浜辺です。 ヨークルスアウルロゥン氷河湖から流れた氷河が海へと漂いだしていきます。 ダイヤモンドビーチの名前の由来はこの打ち上げられる氷河の美しい欠片です。 目の前で見ても静謐な青みは変わりません。 大きな氷河の欠片が流れてきました。 帰り道、10km程戻ったところを右にはいるとフィヤトルスアゥルロゥンというこちらも氷河湖があります。 レストハウスとボートツアーの受付を兼ねた建物の横から歩けます。 5分ほど砂利道を歩くと…。 目の前に雄大な氷河が現われます。こちらは人も少なく、ゆっくり氷河を楽しむことができるので、ヨークルスアウルロゥン氷河湖まで来たらぜひ併せて寄ってみてはいかがでしょうか? 次回はここからの帰り道にある滝を見てみましょう。 【【北欧通信 Vol.10】氷河の欠片の流れ出す、アイスランド南東部のヨークルスアゥルロゥン氷河湖とダイヤモンドビーチ【後編】】を全て見る Source: http://buzzap.jp/feed/…

  • 【北欧通信 Vol.9】氷河の欠片の流れ出す、アイスランド南東部のヨークルスアゥルロゥン氷河湖へ【前編】

    アイスランド南東部にある、氷河の欠片が海へと流れ出す、ヨークルスアゥルロゥン氷河湖を訪れました。 アイスランドは火山から氷河まで、数え切れないほどに多様な自然を楽しむことができる国。そんな中で、まずBUZZAP!取材班が訪れたのはアイスランド南東部のヨークルスアゥルロゥン氷河湖。 ここはケフラヴィーク国際空港から417km。車で5時間半ほど掛かります。バスツアーでは高価な上に1日掛かりの距離となるため、自分のタイミングで動け、自由に途中のスポットに寄ったり宿泊場所を決めたりできるレンタカーであることが生きてきます。 実際にレンタカーで旅をする時は、こうした遠方のスポットをまず訪れて、帰りながら気になるスポットを時間や体力と突き合わせながら考えるのが一番スムーズです。 レンタカーの返却日時はともかく、帰りの飛行機の日時はおいそれとは変更できないため、最後のスポットからの帰りの距離は短くなるようにスケジュールを組みましょう。 さて、ヨールクルスアゥルロウン氷河湖へのドライブの多くはリングロードと呼ばれるアイスランドをぐるりと一周する国道1号線を主に通ります。夏期などはそれなりに車が通りますが、道路はよく整備されています。 1号線を走っていて最初の休憩地点となりそうなのがセールフォス。ここは大きなキャンプ場などもあり、宿泊も可能。トイレついでにひと休みしておいてもよいでしょう。 そこからさらに1号線を東へ。 迷うことはありませんし、道もまっすぐですが、景色が雄大すぎるのでよそ見運転には要注意です。 アイスランドのほぼ南端に当たるのがビーク。 ここには巨大な駐車場を備えたショッピングモールがあり、食材からお酒、防寒具、寝袋やガスカートリッジなどのアウトドアグッズにお土産まで取りそろえています。 買い忘れたものなどがあれば、ここでしっかり揃えておきましょう。この先はヨークルスアゥルロウン氷河湖まで大きな街はありません。 ツアーバスの休憩にも使われているため、カフェやトイレなども完備しており、アイスランド南部を旅する際の重要な中継地点となっています。 また、ここを過ぎるとガソリンスタンドも数十kmおきにしかありませんので、ガソリン残量を今一度チェックしておきましょう。準備を終えたらさらに東へ。 息を呑む光景が次々と現れます。7月でも雪の残るハイランドに辿り着くにはそれなりの装備と時間が必要です。 途中から、遠くに氷河を臨めるようになります。 途中では「氷河の大洪水」によって流出した橋の残骸を用いたモニュメントが。美しい自然が時に荒々しいのは世界共通のようです。 まだまだひた走ります。 そんな場所でも人々の営みが。 氷河から流れ出た川は速く、濁っています。 朝一に出発してから5時間。ようやくヨークルスアゥルロウン氷河湖に辿り着きました。駐車場はツアーバスやキャンピングカーを含めた自動車で賑わっていました。 さて、いよいよ後編ではヨークルスアゥルロウン氷河湖を見に行きましょう。 【【北欧通信 Vol.9】氷河の欠片の流れ出す、アイスランド南東部のヨークルスアゥルロゥン氷河湖へ【前編】】を全て見る Source: http://buzzap.jp/feed/…

  • 【北欧通信Vol.3】フィンランド独特のセンスが爆発、ヘルシンキ現代美術館(Kiasma)に行ってみました

    フィンランドという国の持つ、他ではちょっと見られないセンスの奔流を存分に感じることができるのがこのヘルシンキ現代美術館でした。現場の様子をお伝えします。 フィンランドといって思い浮かぶアート、日本人としてはやはりトーベ・ヤンソンの「ムーミン」シリーズやイッタラやマリメッコ、アラビアといったフィンランド発祥のブランドでしょうか。 加えて、音楽の分野ではフィンランドメタルやダンスミュージックのスオミ・サウンディといったフィンランド発のジャンルが知られています。 これらにはいずれも世界の他のどことも違う「癖」というか「テイスト」のようなものがあり、その味わいが熱狂的なファンを惹き付けて止みません。 そうしたセンスの源流は古く民族的叙事詩「カレワラ」にまで遡ることにもなります。創世神の性格を持つワイナミョイネンはカンテレという楽器を奏で、歌と詩によって魔法を使う吟遊詩人の神であり、フィンランド人のルーツには音楽や詩が深く関わっていることになります。 フィンランド観光局の作成したこの動画などはフィンランドのルーツに関する濃密な空気感を見事にあぶり出していると言えるでしょう。 さて、そんなフィンランド人のまさに溢れ出るアートへのパッションを体験できるのがヘルシンキ現代美術館、通称「Kiasma」です。場所はヘルシンキ中央駅の西側で徒歩5分弱という絶好のアクセスです。 美術館はアメリカ人建築家スティーヴン・ホールによるもので、1998年開館。訪れた昨年夏はちょうど20周年に当たっていました。 開館時間は日によって違うので、行こうと思う人は事前にチェックしてみてください。夏期と冬期でも変わるはずです。 さて、いよいよ扉を開けて入ります。 広々としたロビー。左手側でチケットを購入します。奥はゆったりとしたカフェになっていました。 大人も子供も大歓迎です。時期もあってか外国人もかなり多めでした。 正面のスロープを上って展示室に向かいます。なお、特に撮影禁止とされている作品を除いて館内での撮影は許可されています。 ベビーカーだってもちろん大歓迎です。育児に手厚いフィンランドの懐の深さをこんなところでも実感します。 インスタレーションのエリア。 ヘルシンキ現代美術館の20周年を記念するブース。何か書くか描いてねとのこと。 かなり注目されていたのが空き缶を用いて作成されたボート型の作品。 こちらは2017年のヴェネチア・ビエンナーレに参加したフィンランド人のNathaniel MellorsとErkka Nissinenのアートデュオによる特別展です。 ああそうだよ、まさにこれだよフィンランドの癖!思わず唸らされます。 この辺りのヘンテコ可愛いのにどこか不気味というテイストは好きな人にはたまらないはず。 【【北欧通信Vol.3】フィンランド独特のセンスが爆発、ヘルシンキ現代美術館(Kiasma)に行ってみました】を全て見る Source: http://buzzap.jp/feed/…

  • 深い緑色のスープが香る、富山県高岡市の「高岡グリーンラーメン」を食べてみました

    富山には色とりどりのラーメンが存在しているようです。詳細は以下から。 ラーメン好きの間では「富山ブラック」といえばよく知られたご当地ラーメン。富山県富山市中心部発祥で、醤油の濃いスープはご飯と一緒に食べることを前提に作られているとされます。 富山県では商工労働部 商業まちづくり課が色合いに特徴ある県内のご当地食を「とやまのカラーフード」に選定し、富山の食の魅力のPRを行っています。 そうした中で「富山ブラック」にちなんだ富山県各地が「カラーラーメン」なるものをそれぞれに開発。「おやべホワイトラーメン」「入善ブラウンラーメン」などと共に開発されたのが今回訪れた高岡市の「高岡グリーンラーメン」なのです。 黒も白も茶色もどこかで見たことがありますが、緑色のラーメンはそうそう見かけるものではありません。宇都宮味噌ラーメンの名店「麺 藏藏(ZAZA)」で「バジルdeグリーン味噌」という絶品を食べた記事を以前掲載しましたが、こちらはどんなお味なのか非常に気になったので突撃してみました。 先日「藤子・F・不二雄ふるさとギャラリー」を取り上げた通り、富山県高岡市は藤子・F・不二雄先生が生まれ育った故郷の街。JR高岡駅からは路面電車路の「万葉線」もあるのですが、2駅ほどの距離なので散歩してみることにします。 メインの北口を出て「ドラえもんの散歩道」の前を通り、路面電車に沿って商店街「すえひろーど」を北に向かいます。 訪れたのが平日の昼間だったので閑散としています。 万葉線「末広町」の駅。路面電車のある街はなぜかそれだけで魅力的に思えてしまいます。筆者の好みかもしれませんが…。 交差点を曲がるところで路面電車に追い越されました。なかなかモダンな車両です。 「片原町」の駅…というか停留所に見えますね。乗り場までは横断歩道のようなものもなくワイルドですが、交通量から考えれば特に問題ないということなのでしょうか。なお、高岡駅から万葉線に乗った場合はここで降ります。 ここから細い道をさらに2筋北西方向に進みます。 すると土蔵造りの旧家が立ち並ぶ、重要伝統的建造物群保存地区に指定された山町筋に行き当たります。明治後期の大火の後に建てられたとのことですので、F先生もきっとこれらの建物を見ていたことでしょう。 ここだけでもじっくり見て回る価値のある風景ですが、今回の目的は「高岡グリーンラーメン」ですので、そちらに向かいます。 蔵を改造したオシャレな「山町ヴァレー」の片隅にあるのが「緑彩軒」。まだピカピカのお店です。 店内も洋風にまとめられていていい感じです。 レトルトも販売されていました。官民一体となってPRしているのがよく分かります。 こちらが「高岡グリーンラーメン」の説明。定義としては名産品である「高岡産ほうれん草を使用していること」と「見た目にグリーンであること」が定められています。 「高岡グリーンラーメン」の緑色はほうれん草の緑色なんですね。さて、どんな風味で楽しませてくれるのでしょうか。 程なくして着丼。見事なまでに深い緑色をしています。ほうれん草と水菜、豚と鳥のチャーシューが載せられています。 こちらはトッピングの辛味噌と柚子胡椒。 食べてみると、ほうれん草の風味がしっかりと分かるあっさり目のスープのつくりがとても丁寧。「グリーン」を名乗るだけあって全体として刺激を強めず、それでいてしっかりとコクや風合いを出してきています。 途中で辛味噌と柚子胡椒で味変をしながら食べ進めていくと、少しずつこのスープの違った顔が見えてきて、最後まで新鮮に味わいを楽しむことができました。ただし麺はもうちょっとしっかりしていた方が合いそうな気がします。 結局唐揚げセットを頼んで完食してしまいました。 ということで、カラーラーメンだけにイロモノである可能性をちょっとだけ心配していましたが、特色のはっきり出たご当地ラーメンに仕上がっているというのが感想。 富山ブラックを筆頭としてカラーラーメンの食べ歩きが流行っていけば、さらに「高岡グリーンラーメン」を提供する店舗も増えて面白い事になっていくのではないでしょうか? 【深い緑色のスープが香る、富山県高岡市の「高岡グリーンラーメン」を食べてみました】を全て見る Source: http://buzzap.jp/feed/…

  • 【後編】京都+狸といえば…?「有頂天家族2」にも登場した狸谷山不動院からさらに山中に踏み込んでみました

    あまりにも有名な「京都+狐」の伏見稲荷大社ですが、狸も負けてはいないのです。詳細は以下から。 250段の健康階段を登り切り、狸谷山不動院の本殿まで辿り着いたBUZZAP!取材班。(辿り着くまでの道中の模様は前編、中編をご覧下さい)ここまででも京都の市街地からだと別世界ですが、山頂にあるという奥の院も気になります。 本殿のところに奥の院巡拝路の地図がありました。これは行けということだろうと解釈したのですが、後から思えばそうとうざっくりした地図でした…。 本殿の右手の細い階段が巡拝路の登り口です。 階段を登るといきなりこうなります。山です。この先に進むひとは最低でもスニーカーなどの歩きやすい靴とペットボトルの飲み物くらいは準備しておいた方がよいでしょう。 このようなお不動様の眷属とされる三十六童子の像が並んでいます。 道は細く、ところによっては急です。 いきなりの倒木。ワイルドです。無理しないように。 童子像もちょっと傾いていたりもします。 しばらく歩くと京都一周トレイルに出ました。トレイルは京都市街を取り囲む三方の山を網羅しているため、山際のお寺を訪れるとこの標識はよく目にします。 整備が行き届いているからか、トレイルに出ると道が格段によくなります。ただし分岐点がちょくちょくあって迷う可能性もあるので注意。 20分ほどで開けた山頂に到着。ここが奥の院です。東狸谷山不動院の公式サイトによると山三十六峰の九峰目である瓜生山の鎮守、幸竜大権現を祀っています。 しかし静かです。本殿までは見かけた観光客もここまでは来ません。 引き返してもいいのですが、せっかくなので京都一周トレイルを通って別のところから降りてみることにしました。ここからは下りです。 しんとした木漏れ日の道をひたすらに歩きます。お寺に参拝に来たはずなのに、気分はもうトレッキングです。楽しい! だいぶ下がってきたところに「白幽子巌居之跡」がありました。 白幽子という名の仙人が臨済宗中興の祖とされる白隠禅師に「内観気海丹田の法」という秘法を伝授したという伝説の残る場所です。 京都一周トレイルを南に進みます。この辺りからはずっと下り道。 ふとしたところで京都市街が眼下に開けます。市街地までここまで近くてこの山歩きを楽しめるのは京都の知られざる特色と言えます。 静かな山の中でふと咲いている花。1000年前から変わっていないのかなとしみじみ過ぎし日々に思いを馳せてしまいます。 ずいぶん下がってきたと思ったら綺麗な沢に出ました。 すると目の前に小さな神社が。 ここは大山祇神社です。 木々に覆われ、苔むした静かな境内。祀られているのは瓜生山の主神とされる地龍大明神です。由緒は平安遷都前、山城国に最初に移り住んだ人々の頃にまで遡るとされています。 社の右手奥には山そのものが御神体とされ、盛り砂が行われています。上賀茂神社や左京区のいくつかの神社ではこうした盛り砂を見ることができますが、社ではなく山に対しての盛り砂はここで見たのが初めてです。 人気の無い社務所を回り込んだ末社には地龍大明神と並んで木花咲耶娘神が祀られていました。 神社を出て沢に沿って歩くと、もう街は目の前です。 いきなり日本バプテスト病院の駐車場に出ました。 こちら側からの入口はこんな感じになっています。知らないとなかなかたどり着けません。 そこから50mほどで山中越えに出ます。ここからは徒歩10分ほどで銀閣寺道の交差点まで出ることができます。 ということで、一乗寺から山奥へと踏み分けてみて気がつくと銀閣寺の近くまで歩いてしまいました。かなりのロングウォークに感じられるかもしれませんが、一乗寺駅を出てからここまで2時間半程度しか掛かっていません。 これはゆっくり朝食を取って歩き始めても、歩き終わってようやくランチタイムが始まるかどうかという長さです。人だらけの京都観光に疲れたかな…という人は、ちょっと趣向を変えてこんなプランはいかがでしょうか?…