Browsing Category

レポート

  • 【北欧通信 Vol.10】氷河の欠片の流れ出す、アイスランド南東部のヨークルスアゥルロゥン氷河湖とダイヤモンドビーチ【後編】

    アイスランド南東部にある、氷河の欠片が海へと流れ出す、ヨークルスアゥルロゥン氷河湖を訪れました。 アイスランドは火山から氷河まで、数え切れないほどに多様な自然を楽しむことができる国。そんな中で、まずBUZZAP!取材班が訪れたのはアイスランド南東部のヨークルスアゥルロゥン氷河湖。 前編ではケフラヴィーク国際空港からの417km、車で5時間半ほどの道のりと雄大な景色をお届けしました。後編ではいよいよヨークルスアゥルロウン氷河湖をじっくり眺めてみます。 ヨークルスアゥルロウン氷河湖の駐車場には、ツアーバスやキャンピングカーを含めた自動車がずらりと並んでいました。 とはいえ満車になるほどには混みませんのでご心配なく。 駐車場にはレストハウスも付いており、簡単な食事をしたりお土産、飲食物を買ったりもできます。 お昼時だったこともあり、意外と賑わっていました。 外にはフィッシュアンドチップスの屋台も。お値段は2200ISK(約2000円)という流石なお値段です。 トイレにゴミ箱も完備という親切設計になっていました。その辺りに立ちションやポイ捨てをされる事を考えれば当然の措置と言えます。アイスランドの自然は一度壊れると元に戻るまでに非常に長い時間が掛かります。どちらも絶対に止めましょう。 ヨークルスアゥルロウン氷河湖に向かうと不思議な車両が。 これ、実は氷河湖クルーズツアー用の水陸両用車です。バスツアーの観光客らが乗り込んでいました。 高台を超えるとヨークルスアウルロゥン氷河湖が見えてきます。 氷の上に乗りたくなってしまう気持ちも分かりますが、危険なのでNGです。 遠くに望む氷河。そこから剥がれ堕ちるようにして湖に浮かぶ青い氷河の欠片の数々。息を呑む光景です。 浜辺まで降りてみました。小さな氷があちこちで流れています。いつ頃地上に降り注いで氷河となった雪がこうして目の前を流れているのか、考えるだけで気が遠くなりそうです。 この他のどこでも見たことのない静謐な青み。長いドライブの疲れも吹っ飛ぶ瞬間です。 ここから橋を渡って海側に行ってみます。こちらはダイヤモンドビーチの名前で知られる浜辺です。 ヨークルスアウルロゥン氷河湖から流れた氷河が海へと漂いだしていきます。 ダイヤモンドビーチの名前の由来はこの打ち上げられる氷河の美しい欠片です。 目の前で見ても静謐な青みは変わりません。 大きな氷河の欠片が流れてきました。 帰り道、10km程戻ったところを右にはいるとフィヤトルスアゥルロゥンというこちらも氷河湖があります。 レストハウスとボートツアーの受付を兼ねた建物の横から歩けます。 5分ほど砂利道を歩くと…。 目の前に雄大な氷河が現われます。こちらは人も少なく、ゆっくり氷河を楽しむことができるので、ヨークルスアウルロゥン氷河湖まで来たらぜひ併せて寄ってみてはいかがでしょうか? 次回はここからの帰り道にある滝を見てみましょう。 【【北欧通信 Vol.10】氷河の欠片の流れ出す、アイスランド南東部のヨークルスアゥルロゥン氷河湖とダイヤモンドビーチ【後編】】を全て見る Source: http://buzzap.jp/feed/…

  • 【北欧通信 Vol.9】氷河の欠片の流れ出す、アイスランド南東部のヨークルスアゥルロゥン氷河湖へ【前編】

    アイスランド南東部にある、氷河の欠片が海へと流れ出す、ヨークルスアゥルロゥン氷河湖を訪れました。 アイスランドは火山から氷河まで、数え切れないほどに多様な自然を楽しむことができる国。そんな中で、まずBUZZAP!取材班が訪れたのはアイスランド南東部のヨークルスアゥルロゥン氷河湖。 ここはケフラヴィーク国際空港から417km。車で5時間半ほど掛かります。バスツアーでは高価な上に1日掛かりの距離となるため、自分のタイミングで動け、自由に途中のスポットに寄ったり宿泊場所を決めたりできるレンタカーであることが生きてきます。 実際にレンタカーで旅をする時は、こうした遠方のスポットをまず訪れて、帰りながら気になるスポットを時間や体力と突き合わせながら考えるのが一番スムーズです。 レンタカーの返却日時はともかく、帰りの飛行機の日時はおいそれとは変更できないため、最後のスポットからの帰りの距離は短くなるようにスケジュールを組みましょう。 さて、ヨールクルスアゥルロウン氷河湖へのドライブの多くはリングロードと呼ばれるアイスランドをぐるりと一周する国道1号線を主に通ります。夏期などはそれなりに車が通りますが、道路はよく整備されています。 1号線を走っていて最初の休憩地点となりそうなのがセールフォス。ここは大きなキャンプ場などもあり、宿泊も可能。トイレついでにひと休みしておいてもよいでしょう。 そこからさらに1号線を東へ。 迷うことはありませんし、道もまっすぐですが、景色が雄大すぎるのでよそ見運転には要注意です。 アイスランドのほぼ南端に当たるのがビーク。 ここには巨大な駐車場を備えたショッピングモールがあり、食材からお酒、防寒具、寝袋やガスカートリッジなどのアウトドアグッズにお土産まで取りそろえています。 買い忘れたものなどがあれば、ここでしっかり揃えておきましょう。この先はヨークルスアゥルロウン氷河湖まで大きな街はありません。 ツアーバスの休憩にも使われているため、カフェやトイレなども完備しており、アイスランド南部を旅する際の重要な中継地点となっています。 また、ここを過ぎるとガソリンスタンドも数十kmおきにしかありませんので、ガソリン残量を今一度チェックしておきましょう。準備を終えたらさらに東へ。 息を呑む光景が次々と現れます。7月でも雪の残るハイランドに辿り着くにはそれなりの装備と時間が必要です。 途中から、遠くに氷河を臨めるようになります。 途中では「氷河の大洪水」によって流出した橋の残骸を用いたモニュメントが。美しい自然が時に荒々しいのは世界共通のようです。 まだまだひた走ります。 そんな場所でも人々の営みが。 氷河から流れ出た川は速く、濁っています。 朝一に出発してから5時間。ようやくヨークルスアゥルロウン氷河湖に辿り着きました。駐車場はツアーバスやキャンピングカーを含めた自動車で賑わっていました。 さて、いよいよ後編ではヨークルスアゥルロウン氷河湖を見に行きましょう。 【【北欧通信 Vol.9】氷河の欠片の流れ出す、アイスランド南東部のヨークルスアゥルロゥン氷河湖へ【前編】】を全て見る Source: http://buzzap.jp/feed/…

  • 【北欧通信Vol.3】フィンランド独特のセンスが爆発、ヘルシンキ現代美術館(Kiasma)に行ってみました

    フィンランドという国の持つ、他ではちょっと見られないセンスの奔流を存分に感じることができるのがこのヘルシンキ現代美術館でした。現場の様子をお伝えします。 フィンランドといって思い浮かぶアート、日本人としてはやはりトーベ・ヤンソンの「ムーミン」シリーズやイッタラやマリメッコ、アラビアといったフィンランド発祥のブランドでしょうか。 加えて、音楽の分野ではフィンランドメタルやダンスミュージックのスオミ・サウンディといったフィンランド発のジャンルが知られています。 これらにはいずれも世界の他のどことも違う「癖」というか「テイスト」のようなものがあり、その味わいが熱狂的なファンを惹き付けて止みません。 そうしたセンスの源流は古く民族的叙事詩「カレワラ」にまで遡ることにもなります。創世神の性格を持つワイナミョイネンはカンテレという楽器を奏で、歌と詩によって魔法を使う吟遊詩人の神であり、フィンランド人のルーツには音楽や詩が深く関わっていることになります。 フィンランド観光局の作成したこの動画などはフィンランドのルーツに関する濃密な空気感を見事にあぶり出していると言えるでしょう。 さて、そんなフィンランド人のまさに溢れ出るアートへのパッションを体験できるのがヘルシンキ現代美術館、通称「Kiasma」です。場所はヘルシンキ中央駅の西側で徒歩5分弱という絶好のアクセスです。 美術館はアメリカ人建築家スティーヴン・ホールによるもので、1998年開館。訪れた昨年夏はちょうど20周年に当たっていました。 開館時間は日によって違うので、行こうと思う人は事前にチェックしてみてください。夏期と冬期でも変わるはずです。 さて、いよいよ扉を開けて入ります。 広々としたロビー。左手側でチケットを購入します。奥はゆったりとしたカフェになっていました。 大人も子供も大歓迎です。時期もあってか外国人もかなり多めでした。 正面のスロープを上って展示室に向かいます。なお、特に撮影禁止とされている作品を除いて館内での撮影は許可されています。 ベビーカーだってもちろん大歓迎です。育児に手厚いフィンランドの懐の深さをこんなところでも実感します。 インスタレーションのエリア。 ヘルシンキ現代美術館の20周年を記念するブース。何か書くか描いてねとのこと。 かなり注目されていたのが空き缶を用いて作成されたボート型の作品。 こちらは2017年のヴェネチア・ビエンナーレに参加したフィンランド人のNathaniel MellorsとErkka Nissinenのアートデュオによる特別展です。 ああそうだよ、まさにこれだよフィンランドの癖!思わず唸らされます。 この辺りのヘンテコ可愛いのにどこか不気味というテイストは好きな人にはたまらないはず。 【【北欧通信Vol.3】フィンランド独特のセンスが爆発、ヘルシンキ現代美術館(Kiasma)に行ってみました】を全て見る Source: http://buzzap.jp/feed/…

  • 深い緑色のスープが香る、富山県高岡市の「高岡グリーンラーメン」を食べてみました

    富山には色とりどりのラーメンが存在しているようです。詳細は以下から。 ラーメン好きの間では「富山ブラック」といえばよく知られたご当地ラーメン。富山県富山市中心部発祥で、醤油の濃いスープはご飯と一緒に食べることを前提に作られているとされます。 富山県では商工労働部 商業まちづくり課が色合いに特徴ある県内のご当地食を「とやまのカラーフード」に選定し、富山の食の魅力のPRを行っています。 そうした中で「富山ブラック」にちなんだ富山県各地が「カラーラーメン」なるものをそれぞれに開発。「おやべホワイトラーメン」「入善ブラウンラーメン」などと共に開発されたのが今回訪れた高岡市の「高岡グリーンラーメン」なのです。 黒も白も茶色もどこかで見たことがありますが、緑色のラーメンはそうそう見かけるものではありません。宇都宮味噌ラーメンの名店「麺 藏藏(ZAZA)」で「バジルdeグリーン味噌」という絶品を食べた記事を以前掲載しましたが、こちらはどんなお味なのか非常に気になったので突撃してみました。 先日「藤子・F・不二雄ふるさとギャラリー」を取り上げた通り、富山県高岡市は藤子・F・不二雄先生が生まれ育った故郷の街。JR高岡駅からは路面電車路の「万葉線」もあるのですが、2駅ほどの距離なので散歩してみることにします。 メインの北口を出て「ドラえもんの散歩道」の前を通り、路面電車に沿って商店街「すえひろーど」を北に向かいます。 訪れたのが平日の昼間だったので閑散としています。 万葉線「末広町」の駅。路面電車のある街はなぜかそれだけで魅力的に思えてしまいます。筆者の好みかもしれませんが…。 交差点を曲がるところで路面電車に追い越されました。なかなかモダンな車両です。 「片原町」の駅…というか停留所に見えますね。乗り場までは横断歩道のようなものもなくワイルドですが、交通量から考えれば特に問題ないということなのでしょうか。なお、高岡駅から万葉線に乗った場合はここで降ります。 ここから細い道をさらに2筋北西方向に進みます。 すると土蔵造りの旧家が立ち並ぶ、重要伝統的建造物群保存地区に指定された山町筋に行き当たります。明治後期の大火の後に建てられたとのことですので、F先生もきっとこれらの建物を見ていたことでしょう。 ここだけでもじっくり見て回る価値のある風景ですが、今回の目的は「高岡グリーンラーメン」ですので、そちらに向かいます。 蔵を改造したオシャレな「山町ヴァレー」の片隅にあるのが「緑彩軒」。まだピカピカのお店です。 店内も洋風にまとめられていていい感じです。 レトルトも販売されていました。官民一体となってPRしているのがよく分かります。 こちらが「高岡グリーンラーメン」の説明。定義としては名産品である「高岡産ほうれん草を使用していること」と「見た目にグリーンであること」が定められています。 「高岡グリーンラーメン」の緑色はほうれん草の緑色なんですね。さて、どんな風味で楽しませてくれるのでしょうか。 程なくして着丼。見事なまでに深い緑色をしています。ほうれん草と水菜、豚と鳥のチャーシューが載せられています。 こちらはトッピングの辛味噌と柚子胡椒。 食べてみると、ほうれん草の風味がしっかりと分かるあっさり目のスープのつくりがとても丁寧。「グリーン」を名乗るだけあって全体として刺激を強めず、それでいてしっかりとコクや風合いを出してきています。 途中で辛味噌と柚子胡椒で味変をしながら食べ進めていくと、少しずつこのスープの違った顔が見えてきて、最後まで新鮮に味わいを楽しむことができました。ただし麺はもうちょっとしっかりしていた方が合いそうな気がします。 結局唐揚げセットを頼んで完食してしまいました。 ということで、カラーラーメンだけにイロモノである可能性をちょっとだけ心配していましたが、特色のはっきり出たご当地ラーメンに仕上がっているというのが感想。 富山ブラックを筆頭としてカラーラーメンの食べ歩きが流行っていけば、さらに「高岡グリーンラーメン」を提供する店舗も増えて面白い事になっていくのではないでしょうか? 【深い緑色のスープが香る、富山県高岡市の「高岡グリーンラーメン」を食べてみました】を全て見る Source: http://buzzap.jp/feed/…

  • 【後編】京都+狸といえば…?「有頂天家族2」にも登場した狸谷山不動院からさらに山中に踏み込んでみました

    あまりにも有名な「京都+狐」の伏見稲荷大社ですが、狸も負けてはいないのです。詳細は以下から。 250段の健康階段を登り切り、狸谷山不動院の本殿まで辿り着いたBUZZAP!取材班。(辿り着くまでの道中の模様は前編、中編をご覧下さい)ここまででも京都の市街地からだと別世界ですが、山頂にあるという奥の院も気になります。 本殿のところに奥の院巡拝路の地図がありました。これは行けということだろうと解釈したのですが、後から思えばそうとうざっくりした地図でした…。 本殿の右手の細い階段が巡拝路の登り口です。 階段を登るといきなりこうなります。山です。この先に進むひとは最低でもスニーカーなどの歩きやすい靴とペットボトルの飲み物くらいは準備しておいた方がよいでしょう。 このようなお不動様の眷属とされる三十六童子の像が並んでいます。 道は細く、ところによっては急です。 いきなりの倒木。ワイルドです。無理しないように。 童子像もちょっと傾いていたりもします。 しばらく歩くと京都一周トレイルに出ました。トレイルは京都市街を取り囲む三方の山を網羅しているため、山際のお寺を訪れるとこの標識はよく目にします。 整備が行き届いているからか、トレイルに出ると道が格段によくなります。ただし分岐点がちょくちょくあって迷う可能性もあるので注意。 20分ほどで開けた山頂に到着。ここが奥の院です。東狸谷山不動院の公式サイトによると山三十六峰の九峰目である瓜生山の鎮守、幸竜大権現を祀っています。 しかし静かです。本殿までは見かけた観光客もここまでは来ません。 引き返してもいいのですが、せっかくなので京都一周トレイルを通って別のところから降りてみることにしました。ここからは下りです。 しんとした木漏れ日の道をひたすらに歩きます。お寺に参拝に来たはずなのに、気分はもうトレッキングです。楽しい! だいぶ下がってきたところに「白幽子巌居之跡」がありました。 白幽子という名の仙人が臨済宗中興の祖とされる白隠禅師に「内観気海丹田の法」という秘法を伝授したという伝説の残る場所です。 京都一周トレイルを南に進みます。この辺りからはずっと下り道。 ふとしたところで京都市街が眼下に開けます。市街地までここまで近くてこの山歩きを楽しめるのは京都の知られざる特色と言えます。 静かな山の中でふと咲いている花。1000年前から変わっていないのかなとしみじみ過ぎし日々に思いを馳せてしまいます。 ずいぶん下がってきたと思ったら綺麗な沢に出ました。 すると目の前に小さな神社が。 ここは大山祇神社です。 木々に覆われ、苔むした静かな境内。祀られているのは瓜生山の主神とされる地龍大明神です。由緒は平安遷都前、山城国に最初に移り住んだ人々の頃にまで遡るとされています。 社の右手奥には山そのものが御神体とされ、盛り砂が行われています。上賀茂神社や左京区のいくつかの神社ではこうした盛り砂を見ることができますが、社ではなく山に対しての盛り砂はここで見たのが初めてです。 人気の無い社務所を回り込んだ末社には地龍大明神と並んで木花咲耶娘神が祀られていました。 神社を出て沢に沿って歩くと、もう街は目の前です。 いきなり日本バプテスト病院の駐車場に出ました。 こちら側からの入口はこんな感じになっています。知らないとなかなかたどり着けません。 そこから50mほどで山中越えに出ます。ここからは徒歩10分ほどで銀閣寺道の交差点まで出ることができます。 ということで、一乗寺から山奥へと踏み分けてみて気がつくと銀閣寺の近くまで歩いてしまいました。かなりのロングウォークに感じられるかもしれませんが、一乗寺駅を出てからここまで2時間半程度しか掛かっていません。 これはゆっくり朝食を取って歩き始めても、歩き終わってようやくランチタイムが始まるかどうかという長さです。人だらけの京都観光に疲れたかな…という人は、ちょっと趣向を変えてこんなプランはいかがでしょうか?…

  • 【前編】京都+狸といえば…?「有頂天家族2」にも登場した狸谷山不動院を訪れました

    あまりにも有名な「京都+狐」の伏見稲荷大社ですが、狸も負けてはいないのです。詳細は以下から。 京都で最も有名で人気のある観光地はどこかと聞かれ、金閣寺や清水寺、嵐山と並んで真っ先に名前が挙げられるのが伏見稲荷大社です。 世界的な旅行情報サイトtripadvisorでは京都の観光スポットで堂々の1位となっており、実際に現地を訪れると英語、中国語、韓国語を筆頭にバベルの塔をひっくり返したような世界中の諸言語が溢れかえっています。 そんな伏見稲荷大社は言わずとしれた全国の3万を超える稲荷神社の総本社。稲荷大神の使徒である狐は時に稲荷大神と同一視され、伏見稲荷の土産物屋には狐のお面も並んでいます。 そんな狐の神様の総本山を抱える京都に、狸と縁の深いお寺があることはご存じでしょうか?それが京都市左京区の一乗寺から東山を上った先にある狸谷山不動院なのです。この寺院は朋厚房正禅法師が1718年に開山したもので、狸谷山修験道の発祥の地でもあります。 そして公式サイトによると、朋厚法師が自ら刻んだ石造不動尊像は「かつて桓武天皇が平安京の城郭東北隅に鬼門守護として祭祀されたタヌキ(咤怒鬼)不動明王と同じといわれ、伝説の咤怒鬼不動明王が息を吹き返したと村人は歓喜し信仰の拠り所となっていった」とのこと。なかなかにパンチの効いた由来です。 BUZZAP!取材班はさっそく現地を訪れてみることにしました。ここは叡山電車の一乗寺駅。アニメ「けいおん」の舞台のひとつとしても有名ですが、なによりも京都ラーメンのメッカのひとつ「ラーメン街道」として知られています。 一乗寺駅の目の前には2017年4月に開店したラーメン二郎京都店があります。 駅前の曼殊院道を東山に向かって進んでいきます。この特徴的な看板は古本屋の萩書房。 400mほどで白川通に出ます。コンビニはここが最後なので注意。奥まで歩くつもりなら飲み物くらいは買っておいた方がよいでしょう。 白川通を渡ってそのまままっすぐゆるい坂道を上っていきます。 200mほどで宮本武蔵が吉岡一門の数十人と戦った有名な一乗寺下り松です。 この辺りには詩仙堂、圓光寺、金福寺、曼殊院門跡といった紅葉の美しいお寺が点在しています。最近は人も増えていますが、永観堂や東福寺と比べればまだゆっくり楽しむことができます。 閑静な住宅街を歩きます。 こんな懐かしい看板も。 200mほどで詩仙堂が見えてきます。 こちらが詩仙堂の入口。 目指す狸谷山不動院はここからさらに上ります。 振り返って見る京都市街。結構上がってきています。 詩仙堂からすぐのところに宮本武蔵ゆかりの八大神社があります。 拝観無料なのでちょっと寄ってみましょう。 宮本武蔵に関する映画の写真などが展示されています。歴史を感じますね。 こちらが本殿。盛り砂がされています。 若々しい宮本武蔵像。武蔵は一乗寺下り松の決戦に挑む前にこの神社を訪れますが、結局参拝せずに決戦に向かいました。その時に閃いたとされる武蔵の有名な悟道が「我神仏を尊んで神仏を恃まず」というもの。いわゆる「神頼み」はしないという武蔵の決意です。 こちらはオリジナルの一乗寺下り松。さっき見たものは4代目とのこと。 参拝を終えて坂道に戻ります。目の前には野仏庵。 お不動様も。 この辺りから坂道はさらに急になります。 雰囲気も一気に山の中といった感じに。賑わう一乗寺駅からまだ1kmほどしか歩いていないのにこの風景です。 狸谷山祈祷殿の看板が見えてきました。もうひと上りです。 ここの正式名称は「交通安全自動車祈祷殿」。その名の通り自動車やバイクのご祈祷(1台5000円)をしてくれます。 一乗寺駅からここまでの高低差は80mほど。ずいぶん上ってきた気がしますか?ですが本番はこれからです。祈祷殿からさらに奥に進み本殿に向かいます。「本殿まで健康階段250段」という不吉な記述が見えますが、気にしてはいけません。…

  • 【後編】京都・嵐山から1駅の渓谷、秋深まる保津峡から嵯峨を歩いてきました【清滝トンネル~嵯峨野】

    観光客で埋め尽くされる嵐山からJRで1駅足を伸ばすと、そこは山深い渓谷の別世界でした。詳細は以下から。 嵐山から1駅4分で山深い渓谷、保津峡に辿り着いたBUZZAP!取材班は秋深まる渓流の風景の中を歩いて清滝に到達しました。ここから嵯峨野に向かいます。 清滝の集落から少し上ると京都バスの清滝バス停があります。疲れたらここから阪急嵐山駅までバスに乗ることができますが、30分に1本程度なので注意。なお京都駅や三条京阪駅に行くバスは朝しかありません。 バス停の目の前の一文字屋食堂では食事もできます。 ですがせっかくなのでバスには乗らず、このバス停の目の前の清滝トンネルを歩いて抜けてみることに。そう、京都の心霊スポットとして有名なあの清滝トンネルです。「え、歩けるの?」と思われがちですが、ご覧の通りトレッカーもチャリダーも車両も仲良く通行可能です。 ただし小さいトンネルのため信号による交互通行。歩道も段差などない単なる白線なので注意が必要です。 京都バスもこの通り。 トンネルは曲がっているため、出入口が見えないとなかなか雰囲気があります。 出口が見えてきました。画像にオーブが写っていますが霊現象ではなく光の加減です(確信 動画で見るとこんな感じです。何らかの霊圧を感じた方はよろしければ当編集部まで詳細をご教示ください。 心霊スポットとして有名な京都の清滝トンネルを徒歩で抜けてみた – YouTube 出口が近くなりました。光の差す方へ感が満ち溢れています。 トンネルを抜けるとそこは紅葉の嵯峨野でした。 振り返ると…確かにちょっと怖いですね。 トンネルの出口のすぐ側には千二百羅漢像で有名な愛宕念仏寺(おたぎねんぶつじ)があります。境内には可愛らしい羅漢像がずらり1200体並んでいます。これらの羅漢像が作られたのは昭和後期から平成初期のこと。中にはウォークマンを聴いている羅漢像もあり、時代を感じさせます。 そのまま下がっていくと鳥居本へ。 落合から六丁峠を越えるとこの愛宕神社一の鳥居に辿り着きます。 この辺りの紅葉も美しく色づいていました。 鳥居のたもとにあるのが400年の歴史を持つ鮎司平野屋。ここでひと休みもよいですね。 さらに少し下ると化野念仏寺(あだしのねんぶつじ)。空海が五智山如来寺を建立して野ざらし(風葬)になっていた遺骸を埋葬したことに始まるお寺です。ここには竹林もあり、有名な竹林の道よりも立体感に溢れるため、ここで自撮りをする人も少なくありません。 さらに下っていくと観光地感が増し、土産屋やレストラン、ミュージアムなどが見えてきます。 こちらは祇王寺。静かなお寺で苔むした庭園が見所。 もう少し下がると二尊院があります。 ここは紅葉で有名ですが、標高が少し低いからか訪れた時は色づき始めといったところでした。 ここには小倉百人一首を編纂した時雨亭という建物の跡地があります。本堂からさらに階段を上って山の中を100mほど歩くと辿り着きます。 今はこの通り基礎のみが残されています。 ここは展望台にもなっていて、京都市内が一望できます。こういう風景を眺めながら小倉百人一首が選ばれていったと考えると感慨深いものがあります。 さらに下がっていくと常寂光寺。こちらも紅葉の名所であり、苔むした庭の美しさも有名です。 こちらにも展望ポイントがあります。 ここを過ぎるとトロッコ嵐山駅。観光客でごった返しています。ベンチがあり屋台を始め飲食できるので、ひと休みするには悪くありません。しかし混みすぎ。…