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あつまれ!げんしりょくむら

  • 原子力ムラの意見を代弁する御用サイト「あつまれ!げんしりょくむら」が誕生

    極めて正体と目的の明確な原発推進サイトが登場しました。詳細は以下から。 原子力発電を巡る利権によって結ばれた、産・官・学の特定の関係者によって構成された特殊な社会的集団及びその関係性を批判や揶揄を込めて「原子力ムラ」と呼ぶことは福島第1原発事故を経験した日本人には周知の事実。 そんな「原子力ムラ」が自らの素性と目的を冠した、恐らくは若者をターゲットにしたと思われる原発推進サイト「あつまれ!げんしりょくむら」を誕生させました。某ほのぼのゲームを思わせるゆるふわネーミングですが、どんな内容なのでしょうか。 ◆「あつまれ!げんしりょくむら」ってどんなサイト? ポップでカラフルなトップページでは、いきなりふんぞり返ったお殿様が「おたく、ドコむら?」と凄んでくるという素敵なオモテナシを受けることができます。 サイトのコンテンツとしては、まず海外の原子力関係者らの原発推進コメントを掲載した「kurofune」が目を引きます。 こちらは欧米の欧州原子力学会や欧州原子力ヤング・ジェネレーション・フォーラムといった原子力推進派のメッセージを動画とテキストで紹介するコーナー。以下のようなエッジの効いたコメントが並んでいます。これが外圧というものなのでしょうか…? 「あなたが私たちの地球の気候変動を心配しているのならば、原子力を応援しましょう」 「クリーンなエネルギーである原子力」 「子供たちを安全な環境で育てるために、もっともっと原発を建設するべきです」 「原子力業界に身を置いてCO2フリーの電力供給に貢献し、”Climate Hero”になることは、価値あることなのです」 「日本のみなさんに言っておきたい。原発を再稼働してくれてどうもありがとう」 (クロフネ _ あつまれ!げんしりょくむら 各ページより引用) その隣の「六波羅短大」はもちろん鎌倉幕府が承久の乱で反乱を起こした朝廷と西国の御家人らを監視するために設けた「六波羅探題」をもじった、なんとも意味深なネーミング。 京都府は山田前府知事が福井県の原発銀座での再稼働に関して立地県と同等の権利を求めるなど、原発には極めて抑制的な立場を取ってきました。ですが「校歌」ではそんな京都の風景をあれこれ歌った上、有名なお寺や飲食店の名前まで盛り込んでいますが大丈夫なのでしょうか? まだふたつしかコンテンツはありませんが、ひとつは核融合炉を14歳で作った天才少年として知られた核物理学者のテイラー・ウィルソン氏の訪日記録。 とはいえ福島第一原発を含めた原子力関連施設や東京などの観光地を訪問している様子のみで、なぜか肝心の核物理学者としての原子力の将来や福島第1原発事故に関する話などはありません。 もうひとつは「おさかなに含まれる放射性物質を測ってみよう」というコーナー。フラットな体験レポートかと思いきや、最終的には福島の魚は安全だということが言いたいようです。 その隣の「御用だ!」とさらに隣のモザイクで判別不能なコーナー、さらに「about us」は現在「Coming Soon」となっています。それにしても、ここまで明確に御用サイトだと明言することには新鮮な驚きすら感じてしまいます。 ◆「あつまれ!げんしりょくむら」は誰が運営してるの? この「あつまれ!げんしりょくむら」を運営するのは「一般社団法人日本原子力産業協会(JAIF)」。 この組織は東電などの日本の原子力産業の企業や原発立地自治体などで構成される業界団体で、今井敬会長は民主党政権から第2次安倍政権で原発再稼働に尽力した今井尚哉内閣総理大臣秘書官の叔父に当たります。 むしろ潔いほどに何も隠さない真っ正面からの原発推進サイトですが、日本の原子力を巡る重要課題にはまったく触れられていません。 汚染水や汚染土を含め、福島第1原発事故をいかに収束させるのか、もんじゅ廃炉で頓挫した核燃料サイクルを今後どうするのか、増え続ける高レベル放射性廃棄物をどう処理するかなど問題は山積みです。 今後どこまで内容を充実させ、脱原発派をしっかり納得させて原発を推進してゆくことができるでしょうか。お手並み拝見といったところです。 【4/12…