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September 2019

  • 親子丼発祥といわれるお店に行ってみたら、もはや親子丼を食べている気がしなかった / 東京・人形町「鳥料理 玉ひで」

    何事にも起源というものがある。先日親子丼を食べていた際、ふとそのルーツが気になった。一体どのようにして、どこで生まれたのか。決してある日突然、天から無数の親子丼が降り注いできたわけではあるまい。 調べてみたところ、発祥の地とされている「鳥料理 玉ひで」というお店が東京・人形町にあることがわかった。そこではどんな親子丼が拝めるのだろう。さっそく興味の赴くまま、「親子丼の親」であるお店を訪れてみることにした。 ・原点にして頂点 「玉ひで」のHPによれば、親子丼誕生は明治20年(西暦1887年)頃まで遡るらしい。当時のお客さんに、軍鶏(しゃも)鍋の残りを卵でとじてご飯と一緒に食べる人がいたそうだ。それにヒントを得て、明治24年(1891年)に「玉ひで」5代目当主の妻が考案したという。 お店の創業自体はさらに遡って、宝暦10年(1760年)とのことだ。しびれるような由緒正しさである。 歴史に思いを馳せつつ、13時頃に現地に到着。店先の看板に案内が書いてあった。1階席と2階席でメニューが異なり、1階席は親子丼、2階席は昼膳やコースメニューとなっているようだ。 注目したいのは1階席の親子丼である。「進化(1800円)」、「超越(2400円)」、「極意(3000円)」と、3段階のグレードがある。「超越」の時点で大概すさまじそうなのに、「超越」を超える「極意」を食べたらどうなってしまうのか。俗世に戻れなくなりそうだ。 スーパーサイヤ人のごときグレード制に気を取られながら入店すると、座敷に続く広い廊下で、1階席への案内を待つ人々が並んでいた。並ぶ前に食券の購入を促されたので、清水の舞台から滑空する思いで「極意」を注文した。 決して安くない投資だが、「極意」見たさが全てに勝った。15分ほどで並び終えて広間に通され、4人がけのテーブル席に相席で座る。ほどなくして店員さんがお茶と一緒に「軍鶏のスープです」と言って、透明な汁の入った湯呑を差し出してくれた。 軍鶏のスープ。親子丼の前座なのだろうが、こんなに高貴な先制パンチを食らったことがない。飲んでみると、すっきりとした飲み口ながら香ばしくて美味しい。 親子丼への期待が振り切れて緊張に転じつつあるなか、とうとう丼がやってきた。蓋に閉ざされている。細く息を吐いてから、ありったけの神妙さを手つきに込めて蓋を開ける。 まぶしい。 黄金に輝く親子丼がそこにはあった。比喩的な意味で「まぶしい」という表現を使うことはあるが、今回ばかりはガチのマジでまぶしい。一瞬、本当に天から降ってきたものなのかと思ってしまった。 いざなわれるように箸を持ち、鳥肉を口にすると、さらなる衝撃が弾けた。なんという弾力だろう。しかし、押し返してくるような充実の歯応えは硬さや嫌悪感とは程遠い。こんなに食べていて快い鶏肉がこの世に存在したとは。 全ての親子丼に最高級ブランド鶏の「東京しゃも」が使われていると看板に書いてあったが、この肉質と、噛むほどにしみ出てくる旨味は確かに最高級と言えよう。健やかなる時も病める時もこの鶏肉を噛みしめていたい。 そしてもちろん、鶏肉をふわりと覆う卵の方も舌を巻くほどの高品質ぶりだ。どんな秘術を施したら、ここまでとろけるように柔らかくなるのか。タレも濃すぎず甘すぎず、具材をしっかり引き立てる仕上がりとなっている。 また、ムネ肉やモモ肉に加えて「熟成炙りささみ」が入っていたり、丼に烏骨鶏(うこっけい)の卵が付け添えられたりしているのが「極意」グレードの特徴であり、溶いた卵にそのささみをつけて食べるのがたまらなく美味しい。贅(ぜい)の渦中にいる心地が味わえる。 ・親子丼を超えた何か と、そんな感じで至上の体験を堪能していたものの、正直親子丼を食べている気はしなかった。別物だ。具材をとってもタレをとっても、クラシックな親子丼とは違う、それを超えた何かを味わっているようだった。 高い金額を払えば美味しいものが食べられるのは、ある意味当たり前ではある。とはいえやはり、わざわざそうすることにこそ価値があるのだと改めて学べた気がする。老舗だからこそ伝統を超えていく……そんな「玉ひで」の「極意」のおかげだろう。 ・今回紹介した店舗の情報 店名 鳥料理 玉ひで 住所 東京都中央区日本橋人形町1-17-10 営業時間 [昼の部] 親子丼 11:30~13:30 昼膳・コース 11:45~14:30 [夜の部]17:30~22:00 定休日 お店のHPを参照のこと…

  • 【カオス】今週号のヤングマガジンにて『中間管理録トネガワ』と『ああっ女神さまっ』が混ざりあいヤバいことになる

    漫画『賭博黙示録カイジ』のスピンオフ作品である『中間管理録トネガワ』。「カイジ」でおなじみの絵柄と世界観とノリで、利根川幸雄の苦悩と葛藤を描いたギャグ漫画だ。 そして『ああっ女神さまっ』といえば、88年の連載開始から2014年の完結まで26年にもわたり、月刊アフタヌーンを牽引し続けた名作ラブコメ。特に90年代には爆発的ヒットを飛ばしていたイメージがある。 絵柄的にも世界観的にも一切交じり合うところが無い両者だが……今週号のヤングマガジンにてまさかのコラボ。異色すぎて、誤植かなにかだと思ってしまうレベルのカオス空間が誕生しているぞ……! ・就活 舞台は『中間管理録トネガワ』にて利根川幸雄が幹部を務める「帝愛グループ」の入社面接会場。ご存知無い方のために、簡単にこの会社について述べておこう。カイジの世界において、様々な方面で多角的な経営を行っている超巨大企業だが、中身はヤクザが取り仕切る超ブラック企業。 サラ金をメインとして成り立っており、ひとたび金を借りたらぶっ飛びすぎている暴利であっという間に返済不可能なレベルにまで膨れ上がるシステム。取立てには臓器売買や人身売買も……というとんでもない企業である。 そこに就活中(?)なのか、女神であるベルダンディーが面接を受けにくる。もう意味が分からない。そして、利根川サイドのイラストはいつもの作風。対するベルダンディーも、いつもの作風。 どちらもいつもの作風だが、その「いつも」が違いすぎるため、同じページ内に描かれているのがもはや雑コラレベルでシュール。さて、ここから先はもう少し踏み込んだネタバレがあるので注意していただきたい。 _人人人人人人人人人人人_ > この先ネタバレ注意 <  ̄Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y ̄ ・クズ 一応、世界観的には『中間管理録トネガワ』寄りで、そこにベルダンディーがやってきた……という感じ。なお、服装は『ああっ女神さまっ』側でおなじみのなんかフワフワした女神っぽい服である。 ゆえに、我々読者としてもベルダンディーの方こそ浮いていると受け取るのが正解……だと思う。そして面接が始まるや否や、利根川幸雄と共に面接官を務める部下の黒服が、ベルダンディーに対して我々読者ですらなかなか言えないことにぶっこんでしまう。 「TPOも弁えられぬ」「クズ」「どうかしてるとしか……」 なんというド正論……! 先にも述べた通り「帝愛グループ」側も相当どうかしてる連中の集まりではあるが、就活に女神風衣装でやってくるベルダンディはそれ以上にどうかしてる。しかし……そこぶっこんでしまって、いい……のか?  その後、いくつかの質疑応答がなされるものの、ベルダンディーの回答は帝愛グループに就職するにはズレまくったアウトな内容ばかり。普通なら即行で蹴り出されてもおかしくないが、どういうわけか面接を続ける利根川。 ・ネットの声 予想外な上に、突っ込みどころしかないコラボにネット民も動揺を禁じえないようす。SNSでは理解が追いつかない人々が大量発生しているので、幾つか紹介しよう。 「ベルダンディー×トネガワまじかよww」 「トネガワ × ベルダンディー、意味がわからなさ過ぎて秒で買ってしまった。」 「は?ベルダンディーとトネガワ??」 「就活してるベルダンディーだって正気か!?って事態なのにトネガワとコラボって本気か!?」 「ベルダンディーとトネガワ‥だと!?」 「トネガワにベルダンディー出てるってどういうことだよ」 「なんでとしか言えねぇ」 「トネガワとベルダンディー…?」 ・衝撃の結末 コラボ自体が予想外だが、話の展開も予想外すぎて面白い。「債務者とは‥?」という生々しい問いに答えるベルダンディーなど、ここ以外で見ることは出来ないだろう。 なぜ利根川は面接を続けるのか……。そして炸裂するベルダンディーの能力。その場で出されるまさかの面接結果と、衝撃の結末……。読み切りとなっているので、全ての謎は今週号のみで解決するぞ! ぜひご自身の目で展開を見届けていただきたい。…

  • 歯磨き粉? ちゃうちゃう『トマトペースト』やで~! カルディで見つけた「ムッティ」が万能で驚いたのでお知らせ致します

    トマトを苦手とする人は老若男女問わず、ソコソコいるように思う。しかしトマト嫌いであっても「トマトペーストはいける。ナポリタンとか大好き!」というケースも少なくないのではないか。思うに生トマトの、あのグニッとプチッとする感じが好みの分かれるポイントなのだろう。 形を変えることで万人に愛されるトマトペースト。したたかというか何というか……その生き方には感服である。そしてさすがはトマトペースト先生、貪欲により一層支持を集めようと、珍しい姿に変貌を遂げていることをご存知だろうか。そう、一瞬歯磨き粉かと見紛う、トマトチューブになっていたのだ。 ・使い勝手バツグン 「ムッティ トマトペースト(税込237円)」と記者との出会いは、みんな大好きKALDI(カルディ)。絞ればいいだけなので使いやすそうという、単純な理由で購入してみたものの、大正解!! 手が汚れないし、何よりウマい。 裏ごしトマト2倍濃縮と書かれている通りで、絞り出すと色が濃く、ねっとりしていることが見て取れる。非常に使い勝手が良いものの、量はひとチューブにつき130gのため、考えながら使わないとあっという間になくなってしまいそうだ。 ・そのままでウマい濃厚なトマトペースト いろいろと考え試した結果、「ムッティ トマトペースト」はピザトーストに適していると確信。パンにそのまま「ムッティ トマトペースト」を絞って伸ばすと、パンと具材の間の程良い仕切りになるのだ。市販のピザトースト用トマトペーストと比較しても、具の水分が染み込み過ぎずちょうど良い。 言わずもがな、トマトとパンと玉ねぎ、チーズなどとの相性は最高だ。これ以上の組み合わせはないだろう。何より、やはりトマトが良い。トマトの旨味成分だけをグッと凝縮させた、非常に濃厚な味わいだ。もうこのトマトペーストに塩を振りかけるだけで、立派に酒のあてになるレベル。 使いかけは蓋をして、冷蔵庫に入れておけば良いので便利。スペースも取らないのでありがたい。料理にちょっと、ひと味足したい時にも使えそうだ。あなたの自宅冷蔵庫にも「ムッティ トマトペースト」をお迎えしてみてはいかがだろうか。なにかと活躍すること間違いなしだ。 参考リンク:カルディ「ムッティ トマトペースト」 Report:K.Masami Photo:Rocketnews24. Source: Rocket news Japan…

  • 【悪用禁止】人物の動画・画像の “口元” を乗っ取る iOSアプリ「Xpression」が面白い!

    ひと昔前、顔を入れ替えるアプリが猛烈に流行った。当編集部でも『MSQRD』というアプリを使って、みんなで顔を入れ替えて遊んだのは良き思い出だ。 最近はInstagramやTikTokなどのSNSアプリにもこれに近い機能が実装されており、わざわざ加工アプリをインストールする必要がなくなった訳だが、久しぶりに面白そうなモノを発見したので紹介したい。 そのアプリ「Xpression」は、加工対象となる人物の動画・画像の口元だけを “乗っ取って” 、勝手におしゃべりさせることができるというものだ。 ・日本の会社が開発 このアプリは、東京・新宿区にある「株式会社EmbodyMe」が開発した。現在のところAndroid版はないので、iOS版で使用について説明したいと思う。 まずは端末にダウンロードしてインストール。するとカメラへのアクセスを求められるので、これを「OK」する。 続いて、マイクへのアクセスも求められるのでこちらも「OK」する。 ・端末のライブラリからも選択可 次に、画面下部に加工する動画・画像のサムネイル、画面上にインカメラの映像が表示される。画面中央に顔の位置を示す円形があらわれるので、これに収まるように自分の顔の位置を調節しよう。 さらに、自分の端末のライブラリから動画・画像を使用する場合、写真へのアクセスも求められるので、こちらも「OK」する。 ・加工に向かない動画と画像 これですべての準備が完了。実際に画像を呼び出してみると、自分の顔は画面上部に小さく表示される。テキトーに口を動かすと、画面上に表示された人物(今回の場合は、当編集部の中澤)の口が連動して動くじゃないか! なんだコレ!? ちょっと違和感はあるけど面白い!! いろいろな画像で試してみたところ、加工に向くモノと向かないモノがあることに気がついた。加工に向いていないのは、メガネやサングラスをかけた人物の画像だ。 口の動きに合わせるようにして顔全体が動くので、メガネやサングラスがあると、これらが歪んだようになってしまう。できれば、メガネ・サングラスのない真っすぐカメラを向いた人物画像を使いたいところだ。 ・しゃべらないことをしゃべらせる ということで、先ほどの考察を踏まえて、メガネもサングラスもあまり着用しない人物、編集長GO羽鳥の写真をその場で撮影した。 どう使われるかも知らないのに笑顔の羽鳥。この写真を使って、彼が言いそうにないことを言わせた動画がコレだ。 ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ View this post on Instagram 羽鳥さんの写真に無理やりアテレコしてみた A post…