2035年、人口の半分は独身になる。社会から孤立しない『つながるぼっち』をどう実現するか?

独身の男女が増える社会で、皆が孤立することなく幸せに生きるには、どうすればいいのか。

その課題をテクノロジーで解決しようと、「博報堂」のプロジェクト「ソロもんLABO(旧ソロ男プロジェクト)」、慶應大大学院の前野隆司教授(幸福学)、性格診断を開発した「m-gram」のラボの3者が、9月26日、『つながるぼっち』プロジェクトの開始を発表した。

日本では、未婚率・離婚率が上昇傾向にあることや、高齢の独身者が増加することなどから、国立社会保障・人口問題研究所の推計で、2035年の生涯未婚率は男性30%、女性20%。有配偶率は男性55.7%、女性49.3%と、人口の約半分が独身となる。また、単身世帯も4割弱の「超ソロ社会」が到来する。

「ソロもんLABO」では、独身者にとっては従来の家族や職場以外での「人とのつながり」がより重要だとこれまでも指摘してきた。

独身者は、その属性だけで社会的に孤立している人と見なされることも多い。しかし、必ずしも家族という形態でなくとも、友達や趣味の仲間などとのつながりがあれば、心理的な孤立状態に陥ることなく、幸せに暮らせる可能性は十分にある。

「ソロもんLABO」の荒川和久さんは、ハフポストの取材に対して以下のようにプロジェクトの背景を解説する。

孤独と孤立を混同している人が多いですが、物理的な意味での「孤独」と心理的な意味での「孤立」とは別物です。孤独は自分の意思で選択できる能動的状態ですが、孤立は選択の余地がなく、受動的に余儀なくされている状態です。

しかし逆に、「友達や趣味を作る機会もなく働きづめで定年退職を迎え、妻とも離婚・死別した」といったようなタイプの独身者は、積極的にネットワークを構築できなければ「孤立」に陥る危険性もある。

荒川さんは友達作りが苦手、などの「受け身」タイプの人のためのシステムも、必要だと指摘する。

自分自身で動ける人ばかりではないですから、そういった受け身の人たちの孤立化を招かないよう、「お膳立て」的な社会的システムが必要ではないかと思います。

そこで、今回のプロジェクトでは、「ソロもんLABO」の研究やm-gramラボの保有する性格診断データを利用した相性マッチングシステムなどによって、独身者同士、独身者と仕事、独身者と趣味やレジャーなどのマッチングなどの研究を進める。また、研究と並行して、セミナーやワークショップ、体験イベントも実施予定だという。

具体的には、どんな形になるのだろうか。荒川さんは個人的な思いとして「パーソナルAIによる代理コミュニケーション」の構想を語った。

今後については三者で検討しますので、あくまで個人的な思いですが。将来的にはこうなってほしいという気持ちはあります。自分の事を全部わかっているパーソナルAIが一人一人についてくれる未来。そうして、個人のAI同士がつながって、互いに代理コミュニケーションを取れるようになってくれるといいなあと思います。恋愛に限らず、ビジネスでも友達でもいい、広い意味での人とのつながりのきっかけを作ってくれる自分の分身ロボットみたいなものですね。

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学校や職場などでみんなと一緒でなければいけないという同調圧力に悩んだり、過度にみんなとつながろうとして疲弊したり…。繋がることが奨励され、ひとりで過ごす人は「ぼっち」「非リア」などという言葉とともに、否定的なイメージで語られる風潮もあります。

企画ではみんなと過ごすことと同様に、ひとりで過ごす大切さ(と楽しさ)を伝えていきます。

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