思いの伝え方。動画「がんでもキレイに」ができるまで。

こんにちは。

昨年末に、ハフポストにて紹介していただいた瀬戸川加代です。
どうぞよろしくお願いします。

ハフポストにて紹介していただいた時の記事はこちら

がん患者だっておしゃれできる。ステージ4の女性が動画で伝える「前向きな気持ち」

今日は、前回(「がんはハンデのひとつ。ハンデがあってもやりたいことをやろう!」)の続きで、
動画「がんでもキレイに」ができるまでについて書いてみようと思います。

がんに限らず、重篤な病気や怪我、ハンデは、私たち患者から、日常を奪います。

身につけたスキルを活かす場を奪い、家族と過ごす時間の楽しみ方を奪い、ペットと過ごす癒しの時間を奪い、当たり前にできていたことを奪い、・・・etc

私は、仕事人としては、培ってきた仕事のスキル、お客様や取引先との関係、仕事をする時間を奪われ、
プライベートでは家族やペットと過ごす時間、子ども達にしてやれることを奪われました。

そして、手術や抗がん剤治療によって、体の形や見た目も大きく変わってしまいました。

鏡を見て、「あー、生きてるだけの体だなあ〜」と何度思ったことか。

再発してからの放射線治療により、喉の奥(食道の入り口)が火傷を負い、腫れ上がって固形物が食べられなくなりました。

水を飲んでも痛いのですが、ヨーグルトやウィダーインゼリーのような流動食を食べて凌いでいましたが、その食べられなかった期間の4ヶ月間で体重は8kg減りました。

8kgも減ると、さすがに目の周りがくぼみ、抗がん剤治療も手伝って、(化粧品で眉毛は描いていますが)眉毛もまつげも抜けており、肌の色もくすみ、とても元気は感じられず、お客様から「大丈夫?」と言われる始末。

(お客様にはがんであることを告白しているのですが、それでも「心遣い」ではなく、「本気で」心配されるのはいい気持ちはしません。。。)

このままでは、体だけでなく、自分の気持ちも元気が無くなってしまう。

そう思った時に、自宅で仕事をしていた時のことを思い出しました。

私は2年ほど自宅に設けた事務所部屋で仕事をした後に、外に事務所を構えたのですが、自宅で仕事をしている時というのは何かと気持ちがだらけがちです。

そこで、家でもしゃきっとするために、外に出る予定がない日でもきちんとした服を着て、きちんとメイクをしていました。

そうだ、もう少しメイクを研究してみよう。

メイクが決まると、なんとなくテンションが上がった気がします。

これは、闘う仲間が元気になれるきっかけになるかもしれない。

そう思いました。

そこで、何か効果的に伝える方法がないかを考えていた時に、高校生の娘が見ていたYouTubeのメイク動画を見たのです。

「メイク動画を作ったら、見た人が「自分もやってみよう」って思うかな?」と思いつきました。

日常を奪われた自分ですが、今の自分にできることをやりたかったのです。

Word文書で企画書を作り、いつもお世話になっている美容室の美容師の千羽さんに「こんなことやってみたいんだけど、どうでしょうか?以前、紹介してくれたカメラマンのよしださんにも声をかけて、みんなで作りたいんですけど。」とメールを送りました。

そこからは早かったです。

皆さんが一堂に集まってくれ、企画会議を始めました。

よしださんは絵コンテまで作ってきてくれて、千羽さんは妹の真理子さんにメイク担当として声をかけてくれました。

一回きりで終わりたくなかったので、最低でも数シリーズ作りたかったのと、きちんとしたものを作りたかったので、「継続」を考えて、資金調達の方法も考えました。

結局は、資金調達よりもまずは自分たちの手で作ってしまおう!ということで、衣装代や交通費その他の雑費などは自分で用意したものの、メンバー全員が労務提供という形で私の思いつきの企画に力を注いでくれました。

一番大変だったのは、一番時間をかけて編集・制作までやってくれたよしださんだと思います。

「せっかく発信するならきちんとしたものを作りたい。」という私の思いに、みんなが協力してくれました。

そうやって出来た動画は、YouTubeで公開しましたが、公開しただけでは誰も私たちの動画を探し出してはくれません。

そのため、私は思い当たるメディアの会社にメールを送りました。

制作スタッフさんたちが協力してくれた力と思いを無駄にしたくない、活かしたい、闘う仲間に届けたいという気持ちだけが原動力です。

そのひとつがハフポストさんであり、おかげで動画のアクセスも増え、まだまだアクセス数は少ないものの、闘う仲間たちから「元気が出たよ。ありがとう。」というコメントをもらいました。

この動画の活動がきっかけとなり、その後、いくつかのメディアでも取り上げて頂いたり、大手化粧品メーカーの協力でメイクアップ勉強会なども開催するという経験もしました。

私はいま、治療を続けながら本業の仕事に完全復帰していますが、一方で、この動画の活動に端を発した自分ができることを可能な限りで発信しています。

自分が発信する内容で元気付けられる人がいるなら、それに応えたいという気持ちです。

がんになったから、ステージ4だから、人生が終わるわけではありません。
生きている間は、その時間は、両親がプレゼントしてくれた大切な人生の時間です。

ハンデがあったって、できるだけ楽しく、充実したものにしないともったいない。

私はそう思います。

動画「がんでもキレイに」の制作に協力してくれた仲間の紹介動画はこちら

Source: http://www.huffingtonpost.jp/feeds/japan/index.xml

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