【コラム】北海道の一般道で「九死に一生」を得た話


調子に乗りすぎると手痛いしっぺ返しを食らうことがある。これまでの人生で何度となく繰り返し、身に染みているはずの教訓。

だが、やっちまった。やっちまったよ……。パトカーの中で私(中澤)はとても後悔していた。神よ……願わくば、時間を10分巻き戻してくれ。あの時の自分を殴りたいんだ

・ヒャッハァァァアアア

青い空、地の果てまで真っすぐ伸びる道路……北海道サイコー! レンタカーのFMラジオから流れる西海岸風の爽やかな洋楽が、さらに私(中澤)の気持ちを高揚させる。ヒャッハァァァアアア!!

レンタカーで旅先の大地を走る私は完全に調子に乗っていた。どれくらい調子に乗っていたかと言うと、ラジオから流れる曲を無視してMuseの『Stockholm Syndrome』をギターリフから歌うくらいである。

・周りのペースが異常

それもそのはず、広大な大地にどこまでも続く自然の中を走る道路は、「高速道路かよ!」ってな具合にずっと真っすぐで信号がない。しかも、周りの車もぶっ飛ばしている。なんなら、ついていけないくらいのペースである。

そんなわけで、前の車との車間距離も開いていたのだが、峠に差し掛かった時、前を行く車のペースが緩くなったような気がした。

・道路脇の恐るべき光景

車間が離れてペースがつかみにくかったので、このタイミングで距離を詰めてペースに乗ろう。そう思った時、恐るべき光景が目に飛び込んで来た。大自然に隠れた道路脇のスペースに、赤色灯をくるくる回したパトカーが見えたのである。ギャーーーーーーーー!

・混乱

なんか違反してるっけ!? シートベルトはしてるよな? 運転しながらギターリフ歌うのって違反だっけ? ロックオンされたのは私ではないんじゃね? 1秒で頭の中は洪水状態。その時、FMの音に混じって後ろから呼びかける声が聞こえた。

「前の車止まりなさい」

ほんぎゃぁぁあああぁぁあああ! テンションは地の底まで急降下。車を路肩に停めると、バックミラーで警官が近づいてくるのが見える。マジすみません。調子乗ってマジすみませんでした。死ぬほど反省してるので見逃してつかあさい。

・連行

そんな祈りもむなしく、警官たちは私をパトカーに連行する。罪状は「スピード違反」。基本的にはペースに乗ることを心掛けている私は、スピード違反で捕まったのなんて初めてだ。そのため、気づくのが遅れたのだが、時速25キロもオーバーしていたという。マジかよ……。

・無駄な足掻き

でも、他の車はついていけないくらい飛ばしてたのに、私はむしろ追い越されまくってたのに、スピード違反とはこれいかに? 無駄な足掻きだと知りつつも、負け惜しみのように言わずにはいられなかった。マジでペースに乗ってただけなんですが……むしろ他が速すぎて乗れなかったんですが……

警官「いやいやそんなそんな(笑)他の車も測ってましたが、そんなバカみたいには飛ばしてなかったですよー(目が笑ってない)」

──くっ……何も言えねえ。なお、あと5キロ早ければ免停だったという。北海道のしかもこんな山の中で免停になったら目も当てられない。まさに九死に一生を得た気持ちである

・北海道の一般道には要注意

とは言え、減点は3点、反則金は1万8000円。軽やかに「気をつけてくださいね」という警官に「ありがとうございます」とサハラ砂漠並みに乾いた笑顔を返すのが精いっぱいだった。10分前の自分を殴りてェェェエエエ!

広大な大自然が広がる北海道は、何気ない街間の道路でも素晴らしいドライビングロードとなる。レンタカーを借りて運転すると、ついついテンションが上がってしまうが、スピードの出しすぎは事故の素。くれぐれも注意するようにしよう(泣)

執筆:中澤星児
Photo:Rocketnews24.


Source: Rocket news Japan

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