トランプ氏とエルドアン氏の首脳会談に抗議 アメリカのトルコ大使公邸付近で暴動、11人負傷


ワシントンD.C.の大使館通りを警備する警察。この前にトルコ大使公邸の外で衝突が起きた。CREDIT: DAVE CLARK/GETTY IMAGES

トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領は5月16日、ホワイトハウスでアメリカのドナルド・トランプ大統領と会談した。両大統領は対テロ作戦の連携強化で意見が一致した。一方で、エルドアン氏はシリア内戦でアメリカがクルド系武装組織を支援していることに不満を表明し、クルド人勢力への武器供与を控えるよう要請したとみられる。

首脳会談が行われている間、ワシントンD.C.のトルコ大使公邸の近くで衝突が起き、11人が負傷した。エルドアン氏に抗議するデモが暴動のきっかけになったとみられる。

現場で撮影された動画には、ワシントンD.C.の警察が、クルド人勢力を支持するために集まったデモ隊と、彼らを蹴ったり殴ったりしている男性との間に割って入る姿が映っている。目撃者によると、大使館通りとして知られる地区にあるシェリダン・サークルに、静かに20人ほどの人が集まっていたところ、反対グループが「理不尽な」攻撃を始めたという。

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「私たちは『エルドアンの』トルコ、シリアそしてイラクでの政策に反対しているのです」と、デモ参加者のフリント・アーサーさんはCNNの取材に答えた。「彼らはトルコと同じように、ここでも抗議行動と言論の自由を抑圧できると思っています。数分間だけ止めることができますが、私たちは引き下がらず、エルドアンの非道な政権に反対し続けます」

エルドアン氏が乱闘中に大使公邸にいたかどうか情報は錯綜したが、エルドアン氏のセキュリティが乱闘に関与していたとみられる目撃情報がある。ワシントン・ポストによると、エルドアン氏は訪問中、ホワイトハウスの向かいにあるブレアハウスに滞在していたという。

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正気とは思えない。エルドアン支持のギャングが、大使館通りでクルド人の抗議デモ参加者たちに襲いかかり、D.C.警察は果敢に彼らを止めようとしている。

ワシントンD.C.消防署と救急隊のTwitterによると、この事件で、重傷の2人を含む9人が病院へ搬送された。 ガーディアンによると、警察官を襲った1人を含む2人が逮捕された。

エルドアン氏は、人権侵害や、4月16日に実施された国民投票で大統領の権限を大幅に強化するなど独裁的な政治を進めており、ここ数カ月にわたり厳しい批判を受けている。トランプ氏はエルドアン氏を擁護しており、「テロとの戦いの鍵となる味方だ」と賞賛している。

エルドアン氏は2016年7月のクーデター未遂事件以来、4万7000人を投獄し、政府機関の職員約12万人を解雇した。トルコ警察は、イスラム教指導者フェトフッラー・ギュレン師を支援した疑いがあるとして、4月26日だけで1000人を拘束した。ギュレン師は亡命したトルコの聖職者で、クーデター未遂に背後で関わったと政府が主張している人物だ。

■ 人権侵害への懸念でNATOがトルコと対立の構え

北大西洋条約機構(NATO)のイェンス・ストルテンベルグ事務総長は4月27日、トルコでの大量拘束は違法逮捕の可能性があるとしてトルコに警告した

「トルコには自国を守る権利があり、失敗に終わったクーデター未遂事件に関与した人物を起訴する権利もあるが、手続きは法を十分に尊重しなければならない」と、ストルテンベルグ氏は言った。「私はこうした基準を非常に重視しており、トルコ政府と協議する問題となっている」

しかし、加盟国であるアメリカは、トルコの大規模取り締まりに対して反応していない。

トランプ氏は大統領選でNATOを「時代遅れ」と呼び、NATOから離脱する可能性すら示唆していた。しかし、4月12日にストルテンベルグ氏と会談した後、態度を大きく変えて「NATOはもはや時代遅れのものではない」と述べた。

それでもトランプ氏はこれまでのところ、トルコの厳しい取り締まりに言及していない。トルコはアメリカにとって中東の主要同盟国のままであり、特に、シリアでの戦闘が続いていることや、過激派組織IS(イスラム国)の脅威を考えると、その重要性はさらに増す。

トランプ氏は、トルコの国民投票の後、エルドアン氏に電話で祝辞を述べたと、トルコの国営通信は伝えた。国民投票では不正投票が疑われたが、ホワイトハウスはその件には触れていない。

ハフポストUS版より翻訳・加筆しました。

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Source: http://www.huffingtonpost.jp/feeds/japan/index.xml

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